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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 20

デストとアルフェルシーが攻防戦を繰り広げている


一方のロザリアとメイガスもお互いに戦闘態勢を取っている


「貴女は一度私の悲劇に沈んでいる

 今度は二度と終わらない悲劇を差し上げてよ♪」


36番カレワレの杖を右手に持ち左手には大きな魔弾を添える


ロザリアも雷葬鬼刃をしっかりと構える


先に仕掛けたのはロザリアだった


圧倒的なまでの猛スピードでまっすぐメイガスに近寄る


魔道師相手に距離を取るのは自殺行為


相手に呪文詠唱やその他の準備をさせる隙を与えてしまうからだ


どんなに攻撃を防がれようが接近戦に持ち込めばそう言った準備をする事ができず


次第に防御に回しているエネルギーが底を尽き無防備となる


メイガスがどれほど強力で膨大なエネルギーを保有しているとしても無限ではない


極めてギャンブル性の高い賭けだが


今のロザリアがメイガスに勝つ為にはこれしかないのだ


「そんな直線に突っ込んでくるなんてお馬鹿ちゃん♪」


光速で駆け抜けるロザリアに容赦なく魔弾の雨を投げつける


しかし


「妾が直線・・にしか走れないとでも思ったか!」


何と光速で移動しているロザリアは魔弾の雨を左右に回避しながら駆け抜ける


まるで雷のように動きが変幻自在だ


「まさかその速度で方向転換が可能なの!?」


流石のメイガスもこれには驚きを隠せず一瞬油断してしまった


その隙を逃さずロザリアは攻撃を放つ


「行くぞ!雷電放流線!

 『天雷の鎖てんらいのくさり』」


雷で作り出された鎖でメイガスの動きを完全に止める


「まだまだ行くぞ!これが妾の最強の雷!

 『天地雷鳴てんちらいめい』」


その名の通り天と地から数え切れないほどの雷が降り注ぐ


雷は全てロザリアの指の動きで制御され指先をメイガスに向けると


幾つかの雷がメイガスの体を突き抜ける


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


1000万ボルト以上の強力な雷に貫かれたメイガスは体中から煙が上がる


服は焼け爛れ貫かれた場所は真っ黒に変色している


「妾の最強の雷の味はどうじゃった?」


気を失ったのかメイガスは口を開かない


「所詮その程度か…」


完全に気を失っていることを確認するとメイガスが準備していた装置を破壊しようとする


それをアルフェルシーと戦っているデストの目に映り勝利を確信した


「悪いがどうやらロザリアを甘く見過ぎていたようだな

 ご覧の通りお前の相方は一撃で沈んだぞ」


「ふふふふ……貴方達は何も見えていませんですの」


自分の味方がやられたのに眉1つ動かさないアルフェルシー


それにその口ぶりはまるでまだメイガスがやられていないように聞こえる


まさかと思いメイガスが倒れた方を向くとメイガスの姿がない


「どこに消えた!?」


辺りを警戒しながら確認するがどこにもメイガスの姿は無い


しばらくすると後ろからメイガスの不気味な声が聞こえる


「あらあら♪そんなに隙を丸出しにしていたら殺してくれと言っているようなものよ♪」


声と同時にカレワレの杖の刃の部分でロザリアに切りかかる


「くぅぅぅ!!!」


「あら?攻撃だけに特化した雷だと思っていたけど防御にも使えるのね?」


間一髪の所を雷電放流線の幾つかの電流で刃を押さえ込む


「確かにあの一撃には手応えが合った

 何故貴様無傷でいる!」


「ふふふ♪まあ教えても貴方程度じゃ敗れないでしょうから教えてあげるわ♪

 これが私の究極の能力『変命チェンジライフ

 私の命を別の命に変える事で致命傷を完全に回避する技よ♪」


自分の最強の能力を簡単に晒すメイガスにロザリアはただただ沈黙を決め込む


「あら?絶望し過ぎて声も出ないかしら?」


バチン、バチン、バチン


激しい雷がロザリアの周りを包み込む


「何じゃ…その程度の能力じゃったか…」


「何その黄金の雷は!」


ロザリアの周りを包み込んでいる雷は何と黄金色の雷


とても鮮やかで見る者全てを虜にしてしまうほど美しい雷だった


「貴様は好きなだけ命を変えれば良い

 妾はそれごと貴様を黒墨しててくれよう!」

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