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X Brave  作者: 八雲紅姫
2/25

Brave 1

「まもなくX Braveクロスブレイブに到着いたします」


そんなアナウンスが部屋に鳴り響く


「やっとか…これじゃから一般の飛行船は嫌なんじゃ…」


ベットの上に正座をし瞑想をしていた


金髪で黒のドレスに身を包んだ少女がぶつぶつと文句を言う


「しかし本当にX Braveにデストは居るのかのう…」


そんな事を呟きながら立ち上がりドレスのスカートを調え


壁に掛けられた自分より遥かに大きな大剣を背中に背負い


部屋を後にする


暫くたつと飛行船は目的地であるX Braveに到着する


少女が飛行船から降りて港に降り立つと黒服の3人の男性が歩み寄ってくる


「ロザリア・リージュドット様ですね?

 武王機関の者ですお迎えにあがりました」


「遥々ご苦労じゃった」


この少女名をロザリア・リージュドットと言い名門リージュドット家の四女


そして今ロザリアに話しかけてきた黒服の男性は武王機関と言う世界最大の機関の人間


世界の事件や事故等を防ぎその事件を起こした罪人を裁く機関である


黒服の男が用意した車にロザリアを案内しロザリアが車に乗ったのを確認すると


自らも乗り込み車を走らせる


「お疲れの所申し訳ありませんがまずは支部へご案内致します

 そこで支部長よりこちらで確保している全ての情報をお渡しします」


「承知した

 それでデスト・コンティアムの行方は分かって居るのじゃろうな?

 こんな所まで遥々足を伸ばしたのじゃ

 居場所すら分かっていない等と口にしたら叩き斬るからのう…?」


物凄い殺気に震えが止まらない3人は口を硬く閉じただただ目的地へと向かう


それから数時間やっと武王機関X Brave支部へと到着する


急いで男性は車を降りて後部座席のドアを開ける


「後は妾1人で行く」


不機嫌そうに大剣を背負い支部長の部屋を目指す


それと同時に3人は地面に両膝を着く


「あ…あれが雷神ロザリア・リージュドット…」


「ば…化け物め…」


暫く進むと支部長室が見える


ノックもせずに支部長室に入る


「ロザリア・リージュドットただいま参上した」


「やっほー!ロザリア元気!?」


元気よく机から飛び跳ねてくる銀髪の少女を華麗に避けて面倒そうに呟く


「ジュリ…いい加減行き成り飛びつくのはやめい…」


「えへへ!だってロザ良い香りするんだもん♪」


「ふん…下らん事は良いからさっさと情報をよこせ」


この銀髪で青眼の少女ジュリア・レクイエム


X Brave支部の支部長でロザリアとは数少ない戦友である


「まったくスキンシップくらいさせてよ」


ちょっと残念そうな顔をしながら机の上にある山積みの資料から1つの茶封筒を差し出す


「その中に諜報部からのデスト・コンティアムの調査資料が入っているよ

 でも本当にロザリア一人で平気?何なら私も行くよ?」


「何を言っておるか御主はここの支部長じゃぞ?

 昔とは立場が違うのじゃからこの件は妾に任せておけ」


そう言いながら茶封筒を破き中の資料に眼を通す


かなりの量なのでしばらく部屋に沈黙が続く


しばらくすると沈黙を破るように1人の女性が部屋に入ってくる


「ペルセフォネ・セネットただいま参りました」


「お!ペルやっときたんだね!」


「む?ペルか元気だったか?」


部屋に入ってきたのはこの支部の副支部長にして諜報部のTOPの


ペルセフォネ・セネットである


ジュリアとは仕官学校時代の同僚で


ロザリアとは潜入操作で何度か一緒に事件を担当した事がある


何度もロザリアの華麗さを見ているのか次第に憧れに似た感情を抱くようになった


「ロザリアさんお久しぶりです!お元気ですか?」


「うむペルも元気そうで何よりじゃ」


「久しぶりの再開に水をさすようで悪いけど

 ちゃんと頼んだ代物は用意できたの?」


「勿論です!ロザリアさんこれをどうぞ」


差し出されたのは2枚の写真


1枚は先程ロザリアが後にした港


もう1枚はX Braveの南西にある遺跡


その両方に写っているのは1人の男


それは紛れも無くデスト・コンティアムである


「これはいつの写真じゃ」


驚く事もなく冷静にペルセフォネに質問する


「港のがロザリアさんが来る4日前で遺跡の方が1日前の物です

 多分まだ遺跡付近に宣布していると思われます」


地図を広げて予測している範囲を赤ペンで囲む


その1つ1つをロザリアは手帳に記録する


「大体の見当はついた

 これから出向いてみる」


大剣を背負い部屋を後にする


「ロザだけで大丈夫だと思う?」


不安そうに尋ねるジュリアに優しく微笑みかける


「大丈夫ですよ?私の部下に護衛を頼んであるので

 もしもの時は私も出ます」


「私の立場ではここを離れる事は出来ないからね

 宜しくね?ペル」


暫く2人はロザリアが無事に任務を終える事を前提にパーティーの話をするのであった

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