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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 18

古雷斬流波を破られてしまったロザリアは全てのエネルギーを使い果たし崩れる


「はぁ~……だから戦う意思は無いと言っただろうが

 無駄な戦いをさせてくれたな」


武神降臨を解除しロザリアの前に座る


完全に自分の事を舐めきっているデストの喉元に喰らいついてやりたいと


体を起こそうとするが体は重く起きるのは無理だった


「一体何が起こったというのじゃ……

 妾の最強の攻撃古雷斬流波をあんな簡単に打ち破る事は不可能じゃ!」


如何しても気になる自分の最強攻撃を打ち破ったデストの攻撃


その真意をデスト本人に問う


それにデストは答える


「あれが俺の……いやあれは修羅が俺に与えてくれた能力

 名を『神器投影』」


「神器投影じゃと……?」


「修羅が見てきた数々の武装を実体化させる事の出来る技

 それもただの武装ではなくかの英雄達が使ったとされる伝説の武装

 故に絶対不可能と思われる物を凌駕する事など容易い事だ」


説明を終えると共にロザリアの武神降臨を強制的に解除させ


徐々にエネルギーを回復させる


「さてこちらも打ち破った方法を教えてやったのだから

 次は俺お話を聞いてもらうぞ?」


エネルギーを回復されながら渋々と頷くロザリアの反応を見て話を始める


「俺がここに来たのはコスモギアスを復活させるのではなく破壊する為に来たんだ」


その言葉に驚きを隠せないロザリアが叫ぶ


「馬鹿な!武王機関の依頼内容には確かにお前がコスモギアス復活を企んでいると!」


「それは武王機関がでっち上げた偽の情報だ

 勿論俺の指名手配もな」


信じられない言葉にただただ唖然となるしかないロザリア


武王機関が何故そんな事をしたのかまったく分からない


そんな表情をしているのを悟りデストがその事について話を始める


「武王機関はコスモギアスを使い真にこの世界を自分達が牛耳れるようにする為に

 コスモギアス復活の計画を企んでいたんだ

 その事を掴んだ一部の武王機関のメンバーが極秘に調査を進める内に分かったんだ

 コスモギアスの真の脅威に」


「真の脅威……」


「しかしそのメンバー達は次々に消されていった

 勿論それを良く思わない武王機関の手によってな

 そして最後の1人が俺にその脅威の事や調べた調査内容を知らせてくれた

 それとコスモギアスの完全な破壊を俺に頼みそいつもその数日後に姿を消した」


まったく信じられない内容に戸惑いはしたが


何となくデストがこの事を話している最中ずーと発していた悲しい雰囲気に


ロザリアはデストの話してくれた内容を信じる事にした


「それでコスモギアスの完全な破壊はどうするのじゃ?」


多少だがエネルギー回復を果たしたロザリアはデストにコスモギアスの破壊方法を尋ねる


「俺の神器投影を使い時間の狭間を開けてその中に祭壇を放り込む

 投げ込めばどんなに強力な存在であろうが助かる事は無い

 勿論狭間に侵入出来るような種族等この世には居ないから祭壇の回収も不可能だ」


時間の狭間とは時間と時間の間に流れる未知の領域


分かっているのはそこでは正常な時間など存在せず


過去・現在・未来のあらゆる時間が混ざり合い流れる場所


そんな所に足を踏み入れれば強大な時間の力に耐え切る事はできず消滅する


コスモギアスがどんなに強大な存在であろうが時間の力には適わない


よってデストにコスモギアスの完全なる破壊を頼んだメンバーが行き着いた方法こそ


時間の狭間にコスモギアスが封印されている祭壇を投げ込む事だった


そして時間の狭間を開く事の出来るデストの能力を知り


メンバーの1人はデストにこの依頼を頼んだのだ


「さてお喋りはこの辺にして作業に取り掛かるとしよう」


「妾は何をすればいい?」


周りを気にしながらデストはロザリアに結界の準備を頼む


「とりあえず入り口付近に4重の結界を張って進入を出来ないようにしてくれ

 その間に俺は詠唱を終わらせて神器投影で武器を作り出す」


あまり補助やバックアップの技は苦手であるがそれ位しか出来ないだろうと思い


ロザリアは支持されたとおりに結界を入り口付近に張る


「それでは始めるとするか」


一呼吸置きデストは詠唱を開始する


「全ての時の流れを支配した神

 その姿をその形をその力を我前に示せ

 神器投影!『時空切断の魔剣タイムエクシード』」


膨大なエネルギーを使用して神器投影した魔剣


『時空切断の魔剣タイムエクシード』とは時間を支配した神の『支配ちから』の象徴


時間の狭間を切り開く唯一の剣


更には時間その物を斬る事によりその時間を無かった事にできる


簡単に言えば死に繋がる時間を断ち切る事により死を無かった事にする事ができる


「さてさっさと終わらせるか」


するとどこかで聞いたような声が


デストとロザリアの立っている場所の丁度真ん中から聞こえる


「あらあら♪そんな事しちゃだ~~~めよ♪」


「その通りですの

 そのような事をしてはいけませんですの」


まさかと思い2人が声のする方を向くとそこに居たのは


メイガスとアルフェルシーの2人だった

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