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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 16

一部参照にしている他サイトに乗っている

伝説の武器などの情報を使っています

宝石が全て砕けると同時にメイガスの魔力が大幅に上がるのを感じ取った


先に何かをされてはと思いデストは修羅の大剣に持ち替えて勝負に出る


「『修羅一閃しゅらいっせん黒一文字くろいちもんじ』」


巨大な真っ黒い斬撃がメイガスを襲う


しかしメイガスは避ける素振りすら見せない


斬撃がメイガスに触れた瞬間


何かにかき消されてしまった


「ん!?」


それを見逃さなかったデストは危険を感知し距離を取るが


「言ったでしょ…確実に殺してあげるって!!!」


先程まで自分の前に居たメイガスが何らかの方法でデストの背後を取った


「な!?」


急いで距離を取り戻そうとするが何度も背後を取られてしまう


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!

 さぁ~悲劇を上げるわよ♪

 36番カレワレの杖!『悲劇』

 32番カレワレの杖!『幸せ過ぎる悲劇』

 発動よ~うん!!!」


一気に2つのカレワレの杖による悲劇攻撃


背後からの確実な攻撃になす術も無くデストとメイガスは再び


深層心理の世界へと意識が飛んだ


「馬鹿が!また修羅にやられるだけ…!?」


深層心理に来た瞬間気づいた


そこに一緒に来るはずの修羅見当たらない


「修羅!?おい修羅!?」


呼びかけても修羅は一切応答をしない


すると


「修羅なら来ないわよ♪

 だってあの子にも悲劇を与えたからね」


指をぱっちんすると別の深層心理の空間で修羅が気を失っても尚苦しんでいる


その苦しみが深く結ばれた契約と言う名の絆から流れ込みデストを刺激すると同時に


デスト自身をも苦しめる


「ふふふ♪この私をここまで苦しめたのだもん

 さっさと死んじゃいなさ~い♪」


ケラケラ高笑いをするメイガス


暫く笑い続けていると弱々しくも鋭く殺気に満ちた一言が状況を覆す


「調子に乗ってるんじゃねーぞ…」


深層心理の空間が歪むほどの殺気


「ちょ!?何よこれ!?」


完全に魔力で自分の制御下においている深層心理の世界を崩されかけて動揺している


恐る恐るデストを見ると実態なのだろうかそれとも殺気が見せる幻なのだろうか


デスト自身が修羅のような刺々しい鎧を纏い獣のような姿に見えた


「往生際が悪いわね!

 死になさい!!!」


魔力で練り上げた強力な魔弾がデストを襲う


「『体は武装で出来ている』」


右手を前に出すと同時に4つの黄金の覆いがついた盾が出現し攻撃を受け止める


「ま…まさかそれはオハンの盾!?」


英雄クルフーア王が持っていたとされる伝説の盾


持ち主に危険がせまれば金きり声で叫んで知らせるという


その強度はフェルグスのカラドホルグの一撃をうけてもへこみもしなかった程だ


「まさか投影魔術!?

 でもこれは偽者なんかじゃない…本物のオハンの盾…

 どう言う事よ!」


「てめーに教える義理はねーが

 特別に教えてやるよ

 これが修羅が俺にくれた能力

 『神器投影しんきとうえい』」


「神器投影ですって!?

 そんな魔法は存在しないわ!」


投影とは魔力を使い脳内でイメージした物を作り出す魔術


詳しい情報とその武器のイメージがなければ名前を知っていても作り出す事は不可能


まして伝説上でしか描かれていない武器など情報はおろか


イメージ自体があやふやな物で作り出す事は不可能


これは魔術を習った物なら誰でも知っている事


それはメイガスとて例外ではなくメイガス程の魔道師であれば常識と同じ位の知識だ


しかしその盾は現に実在しメイガスの攻撃を防いだ


「この神器投影は修羅が過去に見てきた武装を作り出す修羅が持つ魔術だ

 俺と修羅は長い年月をかけてこの能力の共有化に成功した

 しかしあまり長く使えない能力ゆえに必殺を決めた時のみ発動する

 光栄に思うがいいメイガス・モルガーナ

 貴様を今ここで葬ってやろう!!!」


そう言うと再び呪文のようなものを唱え始める


「そんな時間は与えないわよ!!!」


先程以上に強大な魔力で練り上げた魔弾を連発しデストの呪文詠唱を妨害するが


オハンの盾はまるで意思を持つかのような動きでデストの身を守る


「龍の心臓を貫きし魔剣をここに

 『グラム』!」


今度はファーヴニルの心臓を刺し貫ぬいたとされる伝説の剣グラムを神器投影し


メイガスに斬りかかる


「そんなもの!!!」


強力な魔力シールドがグラムの攻撃を防ぐ


グラムでは貫けないと判断したデストはグラムから手を離し次の武器を神器投影する


「歴戦の英雄が携えし名槍をここに!

 『ロンゴミアント』」


アーサー王の甥であるモードレッドを盾ごと貫いた長槍ロンゴミアントで


メイガスの魔力シールドを破壊しそのまま肩に槍先を突き刺す


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


流石の激痛にメイガスもいつもの余裕が見せられず悲鳴を上げる


そのあまりの激痛に意識が現実世界に戻りのた打ち回る


「これで勝敗は決まったな

 貴様の魔力神経は今の一撃で砕いたはずだ

 これで魔力は練れまい

 と言っても貴様とは知らない中でもない

 このまま失せろ」


そう言い残しデストは祭壇があるであろう部屋に向かう


「ふふふふ…馬鹿ね…」


そんな邪笑を浮かべながらメイガスは消える

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