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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 14

「さてさっさと追わねばな」


ヴァシリーを倒したロザリアは2人の後を追う


暫く遺跡の中を進むと岩にペイントのような物が施されている


これはマサイアスの深遠の探求者の能力『罠潜り』


遺跡や迷宮等に仕掛けられている罠の起動場所にペイントを施し


罠に捕まらない様にする能力


マサイアスにとっては絶好の能力である


「まったくこれ程の能力を持っているのにのう

 どうしてあやつはこう間抜けなのじゃ…」


ぴょんぴょん発動してしまっている罠を飛び越えながら先に進んでいく


何故罠が分かるのに罠が発動しているかと言うと


マサイアスの探究心が「どんな罠があるか?」と言う疑問に揺らされ


ついつい罠を発動してしまうのだ


折角の能力もあまり役に立ってない


マサイアスの事は心配では無いが一緒にこの惨事に巻き込まれているペルセフォネが心配だ


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


遺跡を進んでいると奥からペルセフォネの叫び声が


どうせまた罠に捕まったんだろうと思い溜め息をつきながら進んでいくと


そこにはマサイアスが血まみれになって倒れている


「マサイアス!?」


「ロザリアさん!マサイアスさんが私を庇って…!」


傷を急いで手当する


しかしかなり傷口が深く血も中々止まらない


「一体どうしたのじゃ?」


「この広間に入った瞬間後ろから何かが振り下ろされたんです…

 そしたら寸前に刃が見えて避けようとしたら間に合わなくて…

 それでマサイアスさんが庇って…」


周りを見渡すが刃は見えないし敵の気配も無い


周囲を気にしながらマサイアスの治療をしていると広間の奥から沢山の足音が


足音のする方を向くと白い煙のような物体が両手を刃に変えてロザリア達に襲い掛かる


「くぅぅ!『雷電放流千線』」


全ての刃はロザリアの雷電放流千線が全て払いのける


それと同時に別の雷線で白い煙を捕まえようとするがすり抜けてしまう


「何なんじゃこやつら!?」


何度雷葬鬼刃で斬りつけようがすり抜けてしまいダメージが入らない


「そ…それは思念体です…」


血を噴出しながらマサイアスが正体を教える


「思念体じゃと!?」


「それは…きっと…ぐぅぅぅ!」


「マサイアスさんもう喋らないで!!!」


口を開けようとするとその度に血を噴出す


しかしマサイアスは喋るのをやめない


「それはきっと…!

 コスモギアスの…一部ですよ…」


「!?」


その言葉に2人は驚きを隠せなかった


封印されている筈のコスモギアスの一部が何故動いているか


「これは流石に武が悪い…

 使いしかないのか…」


雷葬鬼刃を片手でしっかりと握り締めると


「『修羅一閃:光斬波しゅらいっせんこうざんは』」


眩い光の斬撃が白い煙を一瞬で消し去る


周りの仲間はそれに怯え奥へと逃げ出す


「この攻撃は…まさか!?」


斬撃の放たれたであろう方角を向くとそこにはデストが立っていた


「な…何てタイミングで」


急いで治癒と防御の結界を張りマサイアスを匿うペルセフォネ


結界の前に立ちデストに敵意を向けるロザリア


「別にそんなに警戒しなくてもいい

 お前らに興味は無い

 俺が用があるのはこの先に眠るコスモギアスだ」


「コスモギアスをどうするつもりじゃ!」


ロザリアが怒鳴り散らす


「まあ教えてもさして困る事でもないから教えてやろう

 俺の目的はコスモギアスの完全消滅だ」


「な…何じゃと!?」


ロザリアは思わず雷葬鬼刃を落としてしまう


「言っただろう?別に信じなくてもいい

 俺は俺のなす事をするだけだ」


そう言い残しデストは3人の目の前から姿を消した


「今のは本当なんでしょうか…?」


「分からぬ…分からぬが今はマサイアスの治療じゃ」


持ってきた治療道具を取り出し治癒の結界内で処置を施す


その頃デストはドンドン先に進みついにコスモギアスが眠るであろう祭壇に辿り着く


「ここが祭壇か…

 さて修羅やるぞ」


「はいデスト」


デストの影から赤く輝く線が幾つも入っている黒い甲冑を身に纏う1人の女性が出る


彼女こそがデストと契約をしている四大武神の一角を担う武神


煉獄の修羅である


「さっさと終わらせよう

 行くぞ!」


「はい!」


「武神降臨!!!」


2人は手を強く握り締め天に手を翳し武神降臨を発動する

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