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婚約破棄されたので記録係になったら、消されたはずの人々が世界を変え始めました

作者:月守いとは
最新エピソード掲載日:2026/03/28
王太子から「無能」と断じられ、婚約破棄された公爵令嬢セシリア。
役立たずとして押し込められた先は、誰にも読まれない離宮の文書庫だった。

そこには、途中で途切れた記録、消された名前、残されなかった人々の痕跡があった。

「なかったことにしたくない」

そう思った彼女は、誰にも命じられていない“補遺”を書き始める。
それは事実ではない。証明もできない。ただの推測。

――だがその記録は、やがて外へと流れ出る。

そして誰かに読まれ、使われ、現実を動かし始めた。

救われるはずのなかった人が救われ、
無視されていた場所に支援が届き、
やがて国家の仕組みすら揺らぎ始める。

だが同時に――
「残すこと」は、必ずしも正義ではないと知る。

これは、消されたものを“残す”ことで、
世界の在り方そのものを書き換えていく物語。
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