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02 会えない宅配便

自宅の一室を仕事用として使用している

静かな住宅街なのでたまに車が通る音がする程度で騒音とは縁遠い場所で働いている


来客がある仕事ではないので知人以外の訪問もほとんど無い

なのでインターホンが備え付けられてはいても鳴ることはほとんど無い


ただその日は違った


ピンポーン、、ピンポーン


不意に聞き慣れないチャイムが鳴り体をビクッとさせてしまう

誰も見ていないのだが少し恥ずかしく思いながらもインターホンを操作する


「はい。どちら様ですか?」


インターホンを操作しながら応えるも相手からの反応は無い

外の様子を映すカメラにも何も映ってはいない


「聞き間違えたのか?それとも今時ピンポンダッシュされたのか?」


そもそもピンポンダッシュって言葉が古いよな等と考えながら仕事に戻ろうとインターホンに背を向けた


ピンポーン、、ピンポーン


今回は明らかに家のインターホンが鳴っていた

改めてインターホンを操作するもやはり誰も映ってはいない


もしかしてカメラに映らない場所に誰かいるのかもしれないと思い実際にドアの外を確認するが誰もいない


「なんだ?インターホン壊れちゃったか」


外のインターホンをカチャカチャいじってみるも良くわからず家に入る

ドアを閉めたところでまたチャイムが鳴った


「こんにちはー お届け物でーす」


今度はちゃんと声が聞こえた

やっぱり人がいたのかと思いドアを開けるも誰もいない

全く状況を理解できず困惑しながらもドアを閉める


「お家の中に置きましたので受け取りのサインだけください」

ドア越しに声だけ聞こえる


「すみませんー ハンコとかあればくださいー」

こちらの反応が無いので催促してくる


「宅配ボックスに置き配用のハンコがあるからそれ使って」

仕方ないので聞こえる声に応答する


「ありがとうございましたー!」


見えない配達員は礼を言って帰って行ったみたいだ


見えない配達員から一体何を受け取ってしまったのだろうか?

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