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SUI夏は孤島で上を向く  作者: ムラサキ
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SUI夏は孤島で上を向く

 今日も僕は何かを作り続ける。


 僕が何を求めているかって?


 世界へ発信とかそんな大それた未来なんて求めてないよ。まずは僕の作ったものを誰かに聞いてもらいたい。あわよくば誰かの心に何か感じてもらえたらいいな。


 もうネットの孤島にたったひとりでいる僕じゃない。DTMで出会った仲間たちと、またこれから出会う人たちと作り上げていくんだ。


 自分自身に誇れるものを残していくために。


 別に今やっていることが将来の何かに繋がるなんて思ってないけど。いや、何かになったらそれは羽が生えるくらい嬉しいよ。誰かに認められたこと喜ばない人のほうが少ないでしょ。でもそれが目的でやっているんじゃないんだ。


 じゃあ、なんでやってるんだって?


 わかんないよ。ただ、溢れる感情が止まらないんだ。その感情を形にしたくてしたくてたまらない。形になったときのあの高揚する気持ち。他にはないんだ。誰かに認められようが認められないが関係ない。


 教室の机で勉強してるときにも、クラスで友だちとしゃべっているときにも生まれない。初めての感覚。あの感覚をまた味わいだけ。


 だから、僕はまた音楽を作る。


 そしてまたそれで誰かと繋がれたら嬉しい。僕の孤島は上を向いたらひとりじゃないってもうわかったから。


 だから上を向いて成長していくよ。悔しくても、虚しくても、嬉しくても、楽しくても、その感情全部引っくるめて。


 僕はこの孤島で上を向く。

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