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SUI夏は孤島で上を向く  作者: ムラサキ
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底辺テリトリー

 歌詞がなんとなく出来た。僕はそれをhajimeに見せてみる。


「ちょっと抽象的になりすぎちゃって意味わからないかな?」


 歌詞に対してのどう思うか率直な意見を聞いてみる。


「んー、まぁそういうところもあるっちゃあるけど。あんまり説明しすぎる歌詞も好きじゃないから、俺はこれでいいかなと思うよ。結局受け取り手がどう取るかだし、色々な捉え方できるっていうのもいいと思う。」


「そうかなぁ。僕だけひとり暴走してる感じもする。」


「暴走してなんぼじゃない?自分の作るもんなんだし。」


 その言葉を聞いてちょっと安心する。


「しかし、何度見ても思うんだけど、実際のSUI夏と歌詞から感じるSUI夏って結構印象違うよな。」


「そうかな?あんまり気にしたことなかったけど。」


「いつものSUI夏ってあんま怒らないし、お人好しだし。ちょっと見、流されてる感じするけど、歌詞見ると意外と気が強いんだなって思う。」


「うーん、確かに普段の生活はあんまり主張とかはしないかなぁ。正直、そんなに何も気にならないんだよね。別にお人好しって言われることも好きでやっていることだし。でも、ひとつ僕が大切にしているのは自分に正直でいたいってことかな。」


「だから、自分自身の主張が出る歌詞は折れない自分が前面に出てきちゃうのかも。」


 なんか自分をさらけだしているみたいで少し恥ずかしい。


「そういうSUI夏の歌詞、俺はすごい好き。それを見ると俺も自分を見失わずにやっていこうって思える。」


 えー、hajimeまたキュンさせるじゃん。将来女たらしにならない?


「そう言ってもらえると嬉しいな。」


 すごい嬉しかったけど、hajimeはちょっと女たらしになりそうだから、蜜柑を近づけるの心配だなと、お兄ちゃんちょっと思っちゃいました。ごめんね、hajime。


「とりあえずこの歌詞に合わせて一回ビート作ってみるから、それでちょっとずつトラックも歌詞も調整して作っていこうぜ。」


「うん。なんだか先が見えてきたね。」


「大変なのはこれからだよ。試行錯誤の迷路が待ってるかもよ。この『底辺テリトリー』完成させよう。」





「底辺テリトリー」


自分のテリトリーだけ手に取り

あとはシャットダウンあっという間

内にこもって繭つつまれ

外にでなきゃ攻撃されない

驕れるものにもならない


底辺テリトリー

偏見蹴りあげ

今日も自分の中だけの

サバイバル開始


自問自答

理想空想

移動高速

肩こり慢性


己の敵は己そんなかっこいいものじゃないけど

自分の心のテリトリー開拓者精神

サバイバルは終わらない

永久につづく

帰る場所はどこ


底辺テリトリー

偏見蹴りあげ

今日も自分の中だけのサバイバル開始


ショートカットキーも使いこなせず

一個一個ただ積むだけ

いつかは破る底辺テリトリー

経験手にして

永遠手に入れ

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