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気の向くままの詩

悪意の石に負けないように

作者: 空野 奏多

誰かの放った石礫


上から投げる者にとって

それはただの小石に過ぎず

下から受け止める者にとって

それは紛れもない凶器に変わる



放られたそれはまるで雨



心ない言葉の雨は

雨ではなく弾丸であり

そしてたしかな猛毒を持つ


恭悦に浸る悪意の塊は

意思を持って投げられる

そしてそれが落ちれば最後

優しい者から堕ちていく


石は柔らかな心を削って抉って

少しずつ少しずつ蝕んで

花園を荒地へと変えてゆく



気づいた時にはもう遅く

どうして、なんて

聞くまでもないのか



きっとそれは戯れの悪意

その悪意の意思の本質を

理解したいとも思わないけれど


その石に負けないように

せめて倒れゆく人のために

荒地に種を撒きましょう



心を守る、物語の種を



きっと育ててみせるから

終わりはまだ見えないけれど


だから少し、おやすみなさい

いつか傷が癒えるまで

笑顔の花が咲くその日まで

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 虚しさを渡すなら、ポジティブを添えよう!
[良い点] 私はいつもかなちゃんに元気付けられ、助けてもらっています!本当にありがとうございます♡ 世の中いい人ばかりじゃないですが、それでも優しさと慈しみの心を忘れずにいたいです(*´꒳`*) かな…
2021/10/14 05:48 退会済み
管理
[一言] 言葉 それは凶器であり癒しでもある。 使い方、投げ方や受け止め方で如何様にもなる。 安易には使いこなせない謎のモノ。
感想一覧
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