第五話 「救世の魔石」
プロローグ編、最終話です。
ゼルは、ライブ島の端にある、レオの墓にいた。
レオが残した手紙−
幼い頃からゼルの面倒を見てくれたルードに渡された物だ。それによると、リデューが狙っていた救世の魔石というものは、人々の間に広まっている魔石の中でもトップに君臨するものらしい。
それぞれ、魔石研究員の十二人がそれぞれひとつずつ、計十二個あるらしい。
ゼルの持っている魔石は、にわかには信じられないが、レオが作ったそうだ。救世の魔石の名前は作成者の名前と同じらしい。つまり、ゼルの物はレオという名前だ。
四百年前。
兵器の暴走により世界中の人が死んだ事件を、政府は魔石研究所のせいにした。
魔石研究所は国中から差別を受ける。
しかし、魔石研究所は、政府の非道を正すため、救世の魔石を作り対抗しようとするが、失敗に終わる。
そこで研究員は、自分が信頼するものに救世の魔石を託した。
レオは、その後世界が平和になったかを確かめるため、時空ワープの魔石を使い、現在に来る。
しかし、世界は魔石のせいでさらに悪い方向へと向かっていた。
そこでレオはゼルに全てを託したのだ。
ゼルはその夜島をでた。
政府を倒し、平和な世界、レオの夢を叶えるため。
道のりは果てしなく遠い。だが、ゼルはレオの子孫として、やらねばならないことを見定めた。
これからゼルは、数多くの出会いと別れの中で成長していく。その中でゼルは、平和を生み出せるのか。
次回予告 ダンバータウンでの出会い。