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第四十九話 「天空騎士団対ブルー教」

新しく「魔法道場!」を執筆開始致しました。やると、いってから大分時間がたってしまいましたが、こちらの方もよろしくお願いしますm(._.)m

「コフル城にいたホークの部下には、エンジェルフライという魔石を使う者がいたようだが、俺の力はそれに近い。」


ホークの家。

アルフォンは魔石を発動した。


アルフォンの魔石は両肩に黒い翼を生やすという物。「この魔石の名前はデビルフライ。悪魔の羽だ。」


(く・・・。このレベルの奴を魔石無しで相手するのはちょっときついか・・・。)


ゼルは、とりあえずこの場は逃げようと考えた。

敵は相当な手だれ。

魔石無しで相手をするのは無謀だった。


ゼルはアルフォンに背を向けて、部屋から脱出しようとした。


突然、背中に鈍い痛みが走る。

「戦闘の最中に敵に背を向けるとは愚か。相手が俺になればなおさらだ。」


アルフォンの羽はピンと伸びている。

(あの羽が、刃物の役割をしているのか・・・。)


「お前、空は飛ばないんだな。」

ゼルは疑問に思っていたことを言った。


「この羽は飛ぶための羽にあらず。敵を切り裂くための羽だ。しかし・・・。」

突然、部屋に設置されていた換気扇が回り出す。

通常の物よりかなり激しい回転だ。


アルフォンは跳ねる。

そして、換気扇の風に乗りながら突進してきた。


「な・・・がはっ!」

右の羽で斬られる。


ゼルは負傷した肩を押さえた。

「つよい・・・。これじゃあ、レオがあっても勝てるか分からねえ・・・。」




一方、ランジとルーナは数百人に及ぶブルー教の信者達と闘っていた。

数はすでに半分ほどに減っている。


「コイツ達は所詮一般人。持ってる魔石も護身用の低レベル魔石か。」


ランジは救世の魔石の一つ、キャンサーを振り回す。

信者の武器は次々と風化していった。


ルーナも、ムチで必死に応戦している。


ウルフは馬に角が生えた奇妙な生物に乗っている。


「おい、ウルフ!てめえは闘わねーのかよ!」

ランジは怒鳴る。


「お前達が信者を全員倒すことが出来たら、相手をしてやろう。」


(腐ってやがる・・・。)

ランジは信者をなぎたおしながらそう思った。


おそらくウルフの狙いは二人の体力を落とすこと。

弱り切った所をとどめをさすつもりなのだろう。



数十分後。

信者は全員倒れていた。

「ルーナ・・・、バリー達を呼んできてくれ・・・。」

ランジは息も絶え絶えだ。まだリデューから受けた傷が治っていないのだ。


「でもランジは・・・。」


「俺は大丈夫。バリーが来るまでコイツを足止めする。」

キャンサーを構える。


「・・・気をつけてね!」

ルーナは天空騎士団本部へと走っていった。


「さて・・・。お前は俺がぶっ倒す!」


ウルフは馬から降りる。

「やってみろ。」


ランジはキャンサーを降る。


ガキイイイン!

金属音がする。


「どういうことだ・・・。」

ランジはウルフの脇腹にキャンサーをあてた。

しかし、傷一つついていない。


「てめえ・・・。何か身体に仕込んでやがるのか?」

「ちげーよ。」

ウルフの拳がランジに命中する。

ランジの身体は吹き飛んだ。

「がはっ!」

(何だ・・・、アイツの拳の異常なまでの重さは・・・。)


一撃くらっただけでフラフラになってしまった。


「コイツが俺の魔石の能力だよ!」


ウルフは再びランジを殴ろうとする。


ランジはそれを避けようとする。


しかし・・・。

「な、何だこりゃあ!」

右足が動かない。

まるで凍りついてしまったようだ。


「がはっ!」

ウルフのパンチによりランジは倒れ込んだ。


(まさか・・・、コイツの魔石は・・・。)


ウルフは腕につけていたブレスレットに埋め込まれている魔石を見せる。


「この魔石を見つけるのには長い年月がかかったんだ。お前ごときに破れる代物じゃない。」


ランジはその魔石の正体が分かった。


ゴールデンユートピア。

自らの肉体や触れた物を黄金に変化させることが可能だ。


(予想以上だ・・・。まさか、こんな魔石を持っていようとは。)

ウルフはもはや指一本動かす事すらままならない状況だった。


「さて・・・。コイツは片付いた。」

ウルフは天空騎士団本部の方へ歩いていく。


(まさか・・・アイツ、一人で天空騎士団を潰すつもりか!)



一方、ウルフの家。


そこでは、全身傷だらけのゼルが倒れていた。


一方、アルフォンは無傷。

「魔石無しで良くやったというところか・・・。最後は苦しまないように殺してやろう。」


アルフォンは羽を振り下ろした。


ザアッ!


アルフォンの羽は一瞬にして焼け焦げる。

「な・・・何だ!魔石は持っていないはず・・・。」


ゼルの皮膚は赤くなっている。

まるで、人間ではないようだ。


「キサマ・・・、一体何者だ!」


ゼルは口を開く。

「ああ?俺か?俺は人間を超越した人間だ!」













突然ゼルに現れた謎の現象。

謎は深まるばかり。


果たして、勝負の行方は・・・。


次回 赤い悪魔

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