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第一話 「少年」

用語紹介 (魔石)−魔力を秘めた石 武器としてだけ でなく、機械な どにも使われる 魔石ごとに、能 力は違う。 大きく分けて、 武器型 エネルギー型 変身型 の三つに分けら れる。

四百年後−


アグレイト帝国、ダンバータウン。

政府が兵器を保管していた街である。


兵器暴走の後、生き延びた政府の人間は、長い年月をかけて、新政府を作り上げた。


しかし、政府の兵器のせいで人々が命を落としたことが発覚すると、民の信用はがた落ちになってしまう。政府は、その対策に悩んだ。


そんな時、政府を倒すため、魔石を作っている組織がある事を知った。


そこで政府は、情報操作により、一連の事件の犯人を、魔石研究所にしたてあげた。


そして、再び結成された、軍隊と、兵器により、戦闘を起こした。


研究所の人間も、一時は優勢だったが、次第に追い込まれ、全滅してしまった。

そして、政府はさらに年月をかけて、世界でもトップクラスの武力を持つ、アグレイト帝国政府を作り上げた。

こうして、政府は、前以上の権力を手に入れたのだった。


貨物列車がダンバータウンに到着した。


列車は低レベルな魔石で動いている。政府は、研究所を調べあげ、魔石の製造方法を知った。

今や、魔石は生活に無くてはならない物になっている。


係員が手慣れた様子で、列車の荷物を降ろす。半分ほど降ろした所で、一つだけ色が違う箱があるのに気づいた。

「おーいドージ、これが何か分かるか?」

係員が他の係員に声をかける。

「ん?何だこりゃ。向こうの街で荷物乗せた時は、こんなの無かったぞ?」

ドージと呼ばれた係員は、箱に耳を近づける。

「おい・・・何か中から音がするぞ。」

「気味が悪いな・・・。気はのらないが、中身を確認してみよう。」

係員が恐る恐る箱に手を延ばす。そして、ゆっくり開いた。


そこには、15、6歳くらいの少年がいた。髪は黒く、目は深い青色だ。


係員は驚いて、叫んだ。

「な・・・!?なんだお前は!!」

「げっ!!ばれちまったか。隠れて乗りこむまではよかったんだけどな〜。」

「まさかお前っ!!ハーゲンシティーからずっと乗ってたのか?」

「まーな。じーちゃんの病気に効く薬を買おうと思ったんだけど、汽車乗り場で切手落としちまってよぉ〜。」

係員がもう一人に合図する。


取り押さえろ!!


それに気づいたのか、少年は全速力で走り出す。

「待てっ!!逃がさないぞ!!」

二人の係員は、手に装着しているブレスレットに、手をあてる。そのブレスレットは怪しい光を発した。魔石がついているのだ。ブレスレットからは、半透明の紐のようなものが出てきた。紐はクネクネと曲がり、少年に絡み付こうとする。

しかし少年は、全てぎりぎりの所でかわす。


「な・・・。何だよそれ!魔法か?」

「お前・・・。魔石をしらないのか?」

「魔石?」

少年は意味が分からない、という顔をした。

(何だと・・・。この少年アグレイト帝国の人間ではないのか?)

「まあ、何でもいい!!この捕獲用魔石、シャインロープでお前を警察に引き渡す。」

ロープが再び少年を襲う。ロープは少年をとらえた。しかし、少年はロープを掴むと、軽々とちぎってしまった。

「馬鹿な!!魔石は魔石以外の力を絶対に通さないはず・・・」

「毎日、筋トレはかかさずしてるんだ。こんなもん効くか!」

二人の係員は呆然と立ち尽くしている。

「じゃあな!!オッサン達!!次からは普通の汽車に乗るからよ!!」


そういって少年は走り去って行った。



この時、少年のあとをつけている人間がいる事に、誰も気づかなかった。


魔石のアイデア等を募集します。アイデアのある方はぜひ、教えてください。

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