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異世界の異世界で成り上がり  作者: 猫ニクス
7/22

7→武器選び

「じゃあ最後に、名前の下の欄にJobが表示されてる筈だ。タップすれば詳細が見られるし、内容を理解すれば使い方が勝手に脳に記録されるから見てみるといいよ」


名前の下の欄……この〔道化師バフーナリ〕っていうやつか?

言われた通りにタップすると、ステータスウィンドの隣にもう一枚、新しいウィンドが浮かび上がった。

__________________

道化師バフーナリ

(ステータス補正無し)

〈エンター〉

目に見える範囲内で物質の位置を瞬時に移動させる。

〈ステルス〉

5秒まで姿を消せる。


武器・装備補正2倍

__________________

おっ中々有能そうだ。

ステータス面で不安があるが、〈エンター〉に〈ステルス〉と、なにやら面白そうなスキルがついている。

そう考えると一応は、〔道化師バフーナリ〕も完全に外れなJobとも言えないのだろう。

ただ、ちょっと人前で堂々と言い放てるような名前ではないのが欠点か……。

何たって、不真面目なイメージざすごいし。


「これで説明は終わりだ。ちなみに、他人のステータスをカンニングしようとしても無駄だよ。世界のシステム上、本人にしか見えないようになっているからね」

「えっ?!」


神がこちらを怪訝そうな顔で見てくる。

つい声が出てしまった。

いや、だって俺さっき見れたもん。


「そこの君「えっ?!」ってなにかおかしなことでもあったかい?」

「あっ、いや、何もないです。ただの勘違いでしたよ」


ここは誤魔化しておこう。

下手に発言しても何のメリットも無いしな。


「そうか、それは良かった。もし見えているようなやつがいたら僕個人の都合だが、その場で脱落して貰わないといけなかったからね」

「あ、ああ……そうですか」


ヤッベー、言ってなくて良かった!

ナイスプレー、俺!!

個人的な因縁でもあるのだろうか、何にしても、この事は誰にも言わず墓まで持っていこうと思う。


「じゃあ、話の続きだ」


神が俺に向けていた視線をはずして話を続ける。


「これでステータスについては一通り話したつもりだ。 次は、こちらで武器を用意したから、その中から一つ。自分の装備を選んでほしい。これから行く世界は平和とは言いづらくて人類の活動領域も世界全体の3割程しか無い訳だ。この説明で理解してもらえたかな?」


つまりだ、危険だから自分らで戦えということなのだろう。


「リストを表示するから、その中から一つ選んでくれよ」


そう言って神が何かを弾くような動作をすると、リストが目の前に現れる。


「ショートソード、バスターソード、投げナイフ、方盾に弓矢の中から一つか」


ん〜〜、悩むな。

俺の中で、まず弓矢は除外だ。

前の世界で射ってみた事があるが、とてもでは無いが使えなかった。

的に当たらないのはいい方で、どうしてそうなったかは知らないがUターンして俺に向かって来たりもした。

バスターソードとショートソードは近接戦闘になるので、俺のステータスでは不安は拭いきれない。

投げナイフと方盾か……。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うん、これにするか」


さんざん悩んだ結果、俺は投げナイフを手に取った。

__________________

【純鉄の投げナイフ】

☆☆

どこにでもある一般的な投げナイフ。

純鉄の為少し重いが、耐久力が高くなっている。

__________________


立ち回りを重視した結果だ。

それに〈エンター〉と組み合わせたら面白いことが出来そうだ。


「さてと。全員、武器は選んだかな?」


周りを見渡すと、全員が自分の武器を握っている。

こう見てみるとショートソードと弓矢が多いのか?


「うん、揃ったみたいだね。やっと始められるよ、僕も正直に言って待ちくたびれた。じゃあ、始めようか……」


神が最後に一言呟くと、あちこちに魔法陣が展開される。数は9個、大きさは直径5メートルくらいか。

これで次の世界に召喚されるのだろうと思い、皆も同じ考えなのか魔法陣の上に乗る。


魔法陣が光り始めた。


緊張した顔つきのまま、その時を待つこと数分。


ーー何も起こらないまま光が収まった。


「あれ?」

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