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異世界の異世界で成り上がり  作者: 猫ニクス
1/22

1→俺の死因


「……ふぁああぁ……もう10時か」


日の光が入らないようにカーテンを閉じた部屋の中であくびと共に起床する。


自己紹介の為に説明しておくと、

俺、関原せきはら 蓮斗れんとは異世界人。 又の名称を転生者と呼ばれているやつだ。


18年前、俺はただのサラリーマンだった。

漫画やラノベをよく読んでいたが、別にオタクと言われる程でもないし、ごく一般的な生活をおくっていた。俺自身もこの生活で満足だったと思う。

しかし、そんな日常も唐突に終わりを迎えた。

いつものように朝7時に起きて会社に出かけると、案の定、大型トラックが突っ込んできた。 俺はそれに轢かれて死亡……とはならなかった。

轢き逃げされたものの、近くにいた人が救急車を呼んでくれたらしく、緊急治療室へ運ばれたそうだ。

俺自身はこの時意識がなかったので、ここらの話は後で見してもらったことだがな。

とにかく、手術は始まった。

激しくぶつかったせいで、全身骨折。肋骨が心臓の手前まで来ていたらしく、それを取り除く作業だった。

医師が慎重に進めていく。

そんな医師が「メス」と言って右手で看護師からメスを受け取ろうとした時、悲劇が起きる。手を滑らせた医師がメスを取り落としてしまう。

落下していったメスが行き着いた先は、


ーーードシュッ……


「「「あ…………。」」」

俺の心臓だった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


目が覚めたとき、そこには何も無い空間が永遠と続いていた。



目が覚めたとき、そこには何も無い空間が永遠と続いていた。


「やっと起きたか」

「……?!ええっと、ここ何処?」


背後から聞こえた声に振り返ると、そこにはシミひとつない真っ白な服を着た少年がいた。


「何処かって聞かれてもなぁ……しいて言えば天国……かな?」

「えっ俺、死んだの?!」

「まあ、そういうことだね。ほら、あれが君でお約束通りにトラックに轢かれてその後も色々と……」


そう言いながら少年が空中に手をかざすと映像が流れ出す。

ここで俺は自身の死を知った訳だ。


「んで、まぁ僕は君を転生させる為にここに居るんだ」

「おお!!それは夢があるな!」

「えーっと、オプションとして能力を一つあげるけど、どんなのにする?」


やったー!きたぁー!

これで俺は異世界で大手を振って楽しめる訳か!


「じゃあ、不老不死でお願いしゃっす」

「ん?無理。それ以外のにしとくわ」

「は?いや、無理って……」

「リソースが足りないんだよ。貰えるんなら何でも良いだろ?」

「いやいや、そんなことありますか?」


不満顔の俺をよそに神様らしき少年は淡々と作業を進めて行く。

しばらくすると目の前に巨大な扉のような物が現れた。


「先に言っておくが、異世界ってお前の考えている様な場所とは大違いだからな」

「えっ?夢と魔法のファンタジーじゃないのか?」

「いや、違うな。どうでも良いが、時間が無いんだ。行ってこい!」

「えっちょ、まっ……?!」


少年が俺を突き飛ばす。

そのまま俺は扉の中に吸い込まれていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして現在、能力を貰って赤子からやり直すということで、今居る世界に名前そのまま転生した訳だ。


しかし、異世界と聞いて期待したは良いものの、神の言ったとおり実際には人類の生存圏は既に確保されていて、数年前まで魔物を束ねていた魔王までもが「勇者が怖い」とかいう理由で自分の城に引きこもっているらしい。


つまるところ、安心・安全な異世界であるが故に、胸躍る冒険や戦闘などが無いつまらない世界だったわけだ


ーーーーそして現在、17歳になった俺は、自立したニートになっていた。

気分転換に投稿を、と思っていたのでペースはバラバラですが、面白いものが造れるように頑張ります!

初心者ですが、どうぞよろしく!

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