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落葉

作者: 詩織



木枯しが吹きはじめると


褐色になっても梢に残っていた


枯葉も時を知り


ぱらぱらと散り始める。



空が真っ青に晴れた風のない日でも


一度落ち始めると


とめどなく落ちつづけ


樹々は みるみる裸になってしまう。



降りいそぐ落ち葉を見ていると


足早に過ぎ去ってゆく


月日の速さに慌ててしまうが


サクサクと落ち葉を踏み


落ち葉の中にたたずむとき


やすらかな思いが胸にひろがる。





*ひと息づつ時深みゆく落ち葉踏む



*身を埋めしたまゆら燃ゆる落葉かな





落葉は昼夜となく散りつづけ


夜露に濡れた湿った落ち葉を


まいにち日課のように掃き集める


掃き集める音が止むと




冬本番。





*夕焼けてかかる入日や落葉掃き








むかし婆ちゃんが焼いてくれた


落葉のやき芋のかわりに


今は、落ち葉を集めて腐葉土を作ります。


ふかふかの腐葉土は意外と温かくて


土鳩が泊まりに来ます。




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― 新着の感想 ―
[良い点] おばあちゃんが焼いてくれた落ち葉滝ですか。 近頃落ち葉たきなんてまったく見なくなりましたね。 [気になる点] ゴーンさんもあの中では番号で呼ばれているでしょうね。 呼んでる方も呼びずらいで…
[良い点] 「落葉」投稿お疲れ様です。  青々と繁っていた葉っぱが朽ちて散っていく様子は、美しさと儚さを感じますね。落ち葉はなぜ人生に例えられることが多いのでしょう? 「枯葉も時を知り、ぱらぱらと散…
[良い点]  いよいよ冬到来ですね。  家の近くに運動場ぐらいの大きな公園がありまして、ときどきそこへ散歩に行きます。  けやき、ヤマモモ、マテバシイ、桜、つつじ、馬酔木など、ほかにもたくさんの種類の…
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