第2話 オーナーの相馬眼
うーん、なんかいい繁殖牝馬はお金にモノを言わせてかいあげたからなー。
あっ!そうだ。新たな牝系の作りたいし、古くからの日本の牝系でまあまあ活躍した馬が出たやつがいいなぁ。
そう言いながらオーナーはパソコンをいじっていると。
おっ!なになに。牝系はセントサイモンの全姉。それで、子孫からはコロナの系統からミホノブルボン。
マイネピクシーは父タマモクロス。阪神牝馬ステークス2着、母を遡っても未勝利馬ばっかりだな。マイネピクシーだけが強くなったのはなんでだ?よしっ決めた、この産駒の牝馬を買おう。子供から一応ダービーに出てる馬もいるし。
1998年のローレルイベリスを買うか、父メジロマックイーン!よし、ロマン血統で強い馬を作るぞ!
ある地方競馬の厩舎
すいませーん。
調教師 はいはい。えーと、なんのごようでしょうか?
前堀 えーと。ローレルイベリスを売って欲しいんです。
調教師 えっと。あなたは、投資家の前堀さんですよね。噂はいろいろ聞いています。あなたのような人がこの馬が欲しいんですか。
前堀 はい。欲しいんです。血統背景は今は勢いがありませんが、まあまあいいですし、馬体もいいですよね?
調教師 はあ。その通りですけど。この馬そこまで能力ありませんよ?
前堀 いいんです。繁殖牝馬として欲しいだけなんですから。
調教師 わかりました。この馬のオーナーに今連絡してみます。
プルルルル プルルルル
オーナー もしもし。
調教師 あの、ローベルイベリスが欲しいって言っている方がいるんですが。
オーナー ああ。あの駄馬が欲しいやつがいるって。あははは。あー売ってやる。一応、そいつにかわってくれ。
前堀 もしもし、電話かわりました、前堀と申します。早速ですがローベルイベリス欲しいんです。
オーナー ああ。わかった。あの駄馬が欲しいやつがいるとはな。ただ、俺もまあまあ愛情ってやつがあるんだよ。だから200万ってところでいいか?
前堀 わかりました。それでいいでしょう。
オーナー じゃあ、引退させてから売った方がいろいろ楽だから。引き渡しは来週で。
前堀、わかりました。では、来週お会いしましょう。
オーナー ああ。
ブチっ…
調教師 前堀さん。あなたは走らない馬がどうなるかわかっているでしょう。人間が馬を殺している現実に向き合って、競馬に関わってくださいね。
前堀 はい。嫌なほど分かっています。ローレルイベリスの様子ついては、時々連絡します。では。
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