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あなたの常識がくつがえる「学芸員古沸妖の妄想宇宙論」  作者: 赤木 爽人
9.大切な事は何か?
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人間とは?[2]

 本編で出てきた障害をもつ少女だって同じです。肉体的には表現できなくても、心では愛を受けようという強い思いがあるんです。


 だから自分の常識だけで判断しないで、多様性の本質を、あらゆる物事を、今の自分に関わりの無いと思える事でも、全てを有るものとして受け入れ、この出会いにどういう意味があるのか…

『見ようと思えばいいんです』

『聞こうと思えばいいんです』

『知ろうと思えばいいんです』

 すると自分の世界がぐっと広がり、新たな価値観に触れられ、自分の器がぐっと広がります。

 人間は自分以外の事は全くといっていいほど分かりません。

 だから、多様性を受け入れて、相互理解を深める以外に平和な世の中なんてこないと思うのです。

「豊かな想像力を持って生きる」とは相互理解を深める為に、人、モノ、事、森羅万象、一瞬のそして継続的な、あらゆる出会いに前向きに取り組む事ではないでしょうか。


 最後に、ここまで読んで頂いた読者のみなさんと、本当の意味で私を教えてくれて導いて頂いた、もう随分と前の事なので名前すら忘れてしまいましたが、高校の物理の先生と倫理の先生に最大限の感謝を贈ります。


(了)

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