ビッグバン[6]
その時、一つの物質に魂が乗り移った個体が成長するだけだと、それ以上増えないし、細胞分裂で2つに増えたとしても、そこにあるのはもう一つの同じ性質を持ったものでしかない。
これじゃ物質的に、多様な魂を受け入れる器が進化しない。
そこで同じ性質を持ちながらも全く違う個性を結合させて子孫をつくり、そこに魂を植え付け複雑で多様な進化ができるようなメカニズムが生まれる、それこそが原始的なオスとメスの誕生です。そして、環境に適応するように遺伝子の組合せにおける、突然変異と定着を繰り返して進化を繰り返す。
そして植物の活動によって地球の環境が整ってくると、海の中の物質に魂が結合して、現在の知能や行動の基本となる単細胞動物が生まれる。
動物は自力で行動でき、植物より行動範囲が広い。その事は、植物よりも濃密に早い速度で愛を向上させるのに適していた。最初は初期の植物と同じように細胞分裂で増殖していたが、そのうちオスとメスができ、環境に適応するように、遺伝子の組み合わせにおける、突然変異と定着を繰り返して多様な魂を受け入れられように進化を繰り返す。
やがて、愛がないと結合できないという試練が生まれる、本能と言われる範疇に、それがまさしく愛を学び向上させる条件とぴったり合致した。
──全て必然が生んだメカニズムです。
その進化の過程で創造主が手を加えたのか、ダーウィンの進化論のように純粋に個体の変化を繰り返して進化したのか、はたまたその両方だったのかは全くわからない。




