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ビッグバン[1]
──赤木です、僭越ながらここから担当させていただきます。
まず無の状態、そう何もない空間も物質もエネルギーも位置も、時間も、魂でさえも無い状態を思い浮かべて頂きたい。
いいですか、無です。
そこに点ができるとしたら何が必要でしょう。
──点は心の産物です──
そう心が必要なんです。
心ってなんでしょう、肉体にも魂にも宿ります。
魂は物質界では全く理解のできないエネルギーを持った心、人間の意識できるのは肉体がエネルギーを得ることで作動する物質に宿っている心。
という事は心は空間や時間、あの世この世に関係なく空間があろうが無かろうが存在できるのです。
更に自転車を運転する時を考えて頂きたい。
前に進もうと心で思うから脳を刺激して、脳から電気信号が発せられ、神経を通じて足の筋肉を動かし、ペダルを漕ぐ。
そう考えると脳を刺激するエネルギーは物質的実体の無い心が作っているのです。
つまり、心はエネルギーを産む。
そこで唯一単独で存在できる心って何かという事になります。簡単ですよね「愛」です。
──さあ宇宙が始まります。




