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あなたの常識がくつがえる「学芸員古沸妖の妄想宇宙論」  作者: 赤木 爽人
6.人はなぜ生きるか?
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宇宙の始まりの前に

 ──あやあや…おっとお客様、赤木図書館館主赤木爽人がやってきました。

「やべ、見つかった」

 館主、館主、ちょうどよかった最後は館主が…

「いい、いいから古沸妖がやってくれ」

 いやいや私は学芸員、それにあの世の魂です、これ以上は責任持てません。

「俺に責任をなすりつけようっての?」

 だって館主の実体験が元で妄想宇宙論が出来上がってるのだから、ここから先は肉体を持つあなたがまとめなきゃいけないでしょう?

「うーん、うーん、うーん」

 じゃあお願いしますね、お客様が待ち構えてます、お待たせしてはいけません。

「うーん」

 ささ、早く早く

「…後ろで見守っててね…」

 もちろんです、守護霊はいつだって一緒です。

「そりゃそうだけど………はい」

 そうでなくっちゃねぇ! さあ、宇宙の始まりの始まりーーーー。

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