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あなたの常識がくつがえる「学芸員古沸妖の妄想宇宙論」  作者: 赤木 爽人
6.人はなぜ生きるか?
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愛[2]

 そうなると、宗教が違う、肌の色が違う、人種が違うだけで争い、住んでる場所を取り合う、資源を取り合うなど、馬鹿馬鹿しいとは思いませんか?

 宗教戦争なんてその最たるものでしょう、お互い神さまは一つだと言っておきながら、そっちの神は違う、こっちの神さまは正しいなんて言う事は、神は一つだという自分たちも否定している事になぜ気づかない。

 神さまは唯一なんでしょうどんな場合も、ただそのアプローチと生活環境から形作った論理体系が違うだけでしょう、という事は、相手の生活環境から、人種から、その宗教が発生した地盤を認め、お互いに認めて受け入れないと自分の神さまを否定している事になるのがなぜ気がつかないのでしょう。

 どれもが、唯一神であり、人間は神さまがつくり、愛を育む宿命を与えていると言っているのだから。

 ただ、それも相互理解の一つの過程だとすると、乗り越えなければいけない。

 だがそれは難しそうにみえて実は簡単な事なんです、あの少女と母親、そうして周辺の方々のようにお互いが受け入れ、お互いが与えるという基本さえ理解すればどんなハードルも無くなる。

 ──するとお互いの命を敬い誰も相手を殺さなくなる。

 ──自殺を含めた殺人がなぜ最大級の「悪」なのか?

 私はキリスト教徒ではありませんが、マザー・テレサの言葉が的確についている。それは──


「神様は乗り越えられない試練は与えない」


 宇宙を創造した絶対神がもしいるのなら、与える試練が乗り越えられないものだったら、壁にあたるとみーんな死んでしまうからです。だから乗り越え方はどうであれ、課題を克服するしかないんです。じゃないと次の人生もっともっと辛く悲しい経験を克服しないといけない。学ぶ機会を自ら放棄する、もしくは身勝手に遮断する。


 ──これ以上の「悪」は無いんです。


 「自殺を含めた殺人」──学ぶ権利を身勝手に奪うのは、向上を目指している魂の自己否定につながるのです。

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