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とりあえず
「とりあえず、王都目指そっかな~。」
当分の目標はそれにして、歩き始めないと暗くなっちゃうし。
暗くなったら魔物と呼ばれる魔を司った動物が襲いかかってくるので、危ないのだ。
一応、撃退は出来るけど一睡も出来ない夜を迎えることだろう。
それは嫌なのでとっとと近くの町を目指して歩き始めることにする。
歩き始めてしばらくするとガサガサっと近くの茂みが動く。
(敵か?…いや、違うな。)
茂みからユウリの顔面に向かって突進してくる小さな光る球体…妖精だ。
その後ろにはこれまた突進してくる猪。
「めんどい。」