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演技の難しさを知る

コメディ多いかな。 今回は説明会でもあります。

国の名前とかいい加減になってしまいすいません。全く浮かんできません。後で考えておきます。

俺は今、体じゅうに痣をつくり、ベットに横たわっている。

 何故かと言うと一週間前の召喚された日に遡る。

 

 「な、なんだこのステータスは!其処らの子供より少し強いくらいではないか!スキルは鑑定だけときた。貴様は本当に救世主なのか?」

 「そ、そうですね、こんな無能ですけど、どうやら救世主らしいです。」

 「うぅーぬ」

 「迷惑になりそうなので僕は出ていこうと思います。あ、出来ればもとの世界に帰していただきたいです。」

 (帰さなくていいが一応ね 聞くのが普通の反応だと思う。)

 「それは、出来ん。魔族の王を倒さなければ帰還魔法がわからない」

 「そ、そんな、では、お金と装備を下さい」

 「だが、しかし…その決意は固いようだな「待ってください」ん?」

 なんだよ!九条!引っ込んでろ!ブーブー

 「何だ、申してみよ。」

 九条「恐れながら彼は私達の友であり、クラスメイトであります。一人この知らない世界に放り出すのを黙って見ているわけにはいきません。王様、救世主は35名も居ますので支障も迷惑はないでしょう。どうかこの城に置いていただけないでしょうか?」

あの野郎ニタニタ笑ってやがる。絶対に良からぬ事を考えているに違いない。

 よし、かかってこいよ。

 「うむ、そうだな。仲間の温情に甘えるがよい」

 「はっ、ありがたき幸せ」じゃねぇよ。

 なにやってんだよあいつ!あー俺の自由の旅が遠くなっていく。

 「では、皆様のお部屋に案内しますね。お食事はお持ちします。また、明日から訓練があるので必ず参加してください」

 「王城の設備は自由に使っていただいても構いません」

 まぁこの世界の知識が欲しいから、この状況をフルに使って図書館で情報を仕入れよう。結果、オーライだな。 

 今更だが、何故偽装スキルが使えたのかはこういうことだ。

 

 創造

 これは万物を創造できるスキルだ。つまり、これがあれば何でも出来る。強すぎる効果により、能力は制限されている。オリジナルスキルは普通、レベルはないがこのスキルはレベルを上げると制限が解除されていく仕組みを取り入れるためにレベル制になっている。レベルはスキルを使うことで上がっていく。又は、魔物や生物を倒すことによって、上げることも可能。

level 0  スペシャルスキル 完全偽装

     ノーマルスキル  

     植物       の創造可能

 てな訳で窮地を乗り越えられた。どう考えても完全偽装は管理者の配慮だな。にしても、偽装したから無能君を演じないといけないのかぁー、やだわ、九条にボコられそう。反撃できないとか嫌なんだけど。やっぱ引かずに追い出してもらうべきだったなー。とりあいず、図書館に籠ろう。飯はもうくってきたぞ。

 早速、この世界についての本を探す。本を探して読み、知識を頭に入れるのは楽勝だった。もともと記憶は出来る方だが異世界転移の際に脳を覚醒させたのだ。そのお陰で記憶なんて朝飯前なのだ。管理者って俺にとって良い奴なんじゃね?

んで得た情報をまとめると

 

 世界情勢

 ・アルファ王国が一番国力があり、主に人間が総人口を主に占める。獣人などの亜人種が20%

この国に住んでいる。アルファ国は人間の勇者が建国した為に混血を望まず、亜人種はあまり良い目でみられないからだ。それが、この割合に表れている。因みに勇者は救世主の旧名らしい。

 ・アルファ国を中心にして西側にはベータ国が存在する。ベータ国は古くからの習慣を大事にしてきた由緒正しい人間国家だ。他の国とは国交を断絶しているらしい。ただ、完全な断絶ではなく、政治面だけの断絶と亜人種の権利のある入国を認めてない程度だ。国力はアルファ国に次ぐ。また、勇者を召喚した国であり危機を救ってもらった国である。

 ・アルファ国からみて東側にはシータ国がある。

シータ国は人種差別のない国である。差別の無いことから国力はベータ国に迫る程だ。武器の輸出や、海に面していることから、魚介類が有名。

 ・ガンマ商国連合はアルファ国の南に位置する。

また、小国の合併でとても広大な領土を持ち、3大国と陸続きのため、商売に適した国だ。また、広大な山々が連なっていて豊富な水があり、財力、資源の宝庫で有名だそうだ。差別はない。

 ・アルファ王国の北に位置する暗黒地帯、近ずけば命はないと言われていて、化け物の生息地帯としか、わかっていないのだそうだ。

 ・魔族の国、魔国は東の海を渡った先にあるセカンド大陸に存在する。現在は4大国と戦争中であるが圧倒的国力で有利に進んでいる。国力は正確にはわからないから、カウントには入れていないらしい。

 ・各国全てで、奴隷制が導入されていて、労働の大きな支えとなっている。個人所有可能。

 組織

 ・冒険者ギルドがある。魔物を狩るのを生業とする、冒険者と依頼者を仲介する組織だ。ギルドで発行されるカードがあればどの国でも入国税なしで入国出来る。国からの依頼もあるが、強制力はない。

 ・傭兵ギルドがある。人を殺害することに優れ、要人警護や戦争などを生業とする、傭兵と依頼者を仲介する組織。

 種族

 ・獣人種は獣の特徴を体に持つ人型の種族である。身体能力が高い。

 ・ドワーフは背が低く力があり、手先が器用な人型の種族である。

 ・エルフは魔法に長けた種族でとても顔、身体が魅力的な種族で、奴隷のエルフはとても高値で取引される。エルフの国があるが、国の周りを結界を貼っていて、許可なく入ることは出来ない。

 ・魔族は身体能力と魔法、どちらも長けた種族である。魔物が高い知力をもち、人型になったのがこの種族の起源である。魔物の特徴を持っていることが多い。

 ・戦闘民族キラ族は暗黒地帯に住んでいると言われている伝説上の民族だ。高い戦闘能力があることしかわかっていない。

 ・ダンジョンマスターはダンジョンの最も奥にいる。全種族と対立している。ダンジョンで生命を奪いそれを繰り返すことで更に強力なダンジョンへと育てていく役目を担う人型の種族である。

 ・天族 人間の神 先代勇者のサトウ神などがあげられる。

    尚、存在を確認できた者はいない。

    天使や悪魔などが存在する。此方は目撃例    が多数存在する。小鬼(ゴブリン)は鬼なの    で天族に分類される。    

 スキルについて

 ・ノーマル 頑張れば身に付けることが可能

 ・レア 何年も努力すれば身に付けることが可能

 ・スペシャル その道を諦めずに成し遂げた者し

 か身に付けることが不可能。

 ・ユニークはその種族特有のスキルで努力で手に入れることが叶わないスキルだ。

 あ、俺は例外ね

 ・レジェンドは生まれつき与えられ、それ以外には手に入れる方法は殆ど無いが、特定の条件を満たせば手に入れることも可能。だが、条件がとても厳しい。

 ・ファンタジー級はどのスキルよりも希少で手に入れるのがまず困難。100年に一人の割合で存在し、見られるだけでも、幸運と言われる程だ。 

 ・スキルレベルは最大10で、魔法と同じ基準である。

 俺にとってはこんな基準や、条件は全部無視できるからね。偽装する上で価値ぐらい知っておいた方が良いかと考えたからだ。

 お金について

 単位はアルファ国ならaがつくこんな感じで、他の国もなっている。魔国はGを使うらしい。貨幣の価値の上がり方は同じで、

 一番上から順に 

 ミスリル硬貨   10億円

 ヒヒイロカネ硬貨 1000万円

 魔石硬貨     100万円     

 金貨       10万            銀貨        1万

 銅貨       1000円

 鉄貨       100円

 石貨       10円

 こうなる。

 どうやらこの世界は、計算が苦手らしく一円硬貨がないらしい。魔石硬貨は魔物から取れる高ランクの魔石から、鋳造られる硬貨らしい。

  

 魔物のランク

 ZZZ 級 世界が破滅させることができる

     人類が勝つことはまず無理であ

     り、天族のトップで倒せるかどうか

ZZ 級 上と同じで、天族なら倒せる

   Z級 上と同じで、勇者が30人でやっと倒せる

 SSS 級 冒険者ランクSSSが10人いて倒せる

 SS 級 冒険者ランクSSが5人で倒せる

  S 級 冒険者ランクSが5人で倒せる

 など後はA~Fランクまである

 魔物は魔物や人類を補食するほど強力になる。

 よって、ZZZ級以上の魔物が居る可能性がある。

 

 

 アイテムのレアリィティ 魔石も含む

 UK この世界の物ではない物

 RG  神器など

 HR     SRより希少なアイテム

 SR Rより希少なアイテム

 R Nより希少なアイテム

 N 探せば普通にある。

 魔法

 火、水、土、木、風、雷、光、闇、次元、生活魔法の10コある。

 魔法のレベルは1,2,3レベルは初級

        4,5,は中級

        6,7,は上級

        8は達人級

        9は伝説級

        10は超越級だ。

 以上、俺が30分で調べた内容だ。 

 「カジマ様、訓練に参加お願いします」

 この女性は俺の付き添いメイドになったリアちゃんだ。

 「わかった、今行くよ」



訓練場に着いたら既に皆は並んでいた。

 男A「よぉ、遅かったじゃないか

 怖くてびびって逃げたのかと思ってたぜ」

 「誰がテメェみたいなザk…」

 おっと危ない、つい事実を言いそうになってしまった。聞こえて無ければ

 「んだとぉ!落ちこぼれが「マサトキくん」でしゃばるなよ」あ~あ聞こえてたか~。

 「ちっ後でたっぷりと教育してやるからな」

 美空さんアザッス。どんだけA君は好かれたいんだよー。

 そんな気を使ったって何とも思って無いぞ、この女はただのビッチの腹黒女だからな。(主人公が一方的に決めつけているだけです)

 「マサトキくん参加して大丈夫なの?」

 「俺は体が丈夫なことに自信があるから平気だよ」

 「そうなの?無理しないでね」

 「ああ、ありがとう」

 「マッキー、何?お前参加すんの?何もしないで飯食って暮らしてメイドさんといい感じになれるのに?」

 「いや、メイドは確かにタイプだけど、なんせ、自由じゃないしな。長谷はニートしたいだけだろ」

 「あはは、まーね。後悔してるよ。管理者からもっといい知識もらえばよかったってね。 あーあ、ミスったな。やり直したい。ところでお前は何の知識を貰ったんだ?それに、スキルは何で持ってないんだ?」

 お前の性格が生まれる前からやり直すのが正解だな。ニート願望をトイレに流して来なさいよ。

 その質問はいつか聞かれると思ってたから、対処は考えてあるぜ。

 「あ、それ、私も気になる!」

 「実は管理者の機嫌を損ねちゃってねー貰えなかったんだよーホント最悪だわ」

 「え、マジで!」

 「そんな!酷い!」

 「おっと、二人ともそろそろ始まりそうだよ」

 訓練場に二人の騎士がやって来た。

 騎士団長バルト「救世主殿!私、訓練を申し付かった、騎士団長バルト、と申す。救世主殿に剣術を指南していきます。」

 「僕は一階級騎士のダナスという名です」

 バルトはゴッツゴツの純白の鎧に赤マントを背中に垂らし、数々の戦いで洗練された体には無駄な肉は無く、頭はスキンヘッドだ。ストレスで抜けたのかな?

 この風貌から圧倒的強者に見えるだろう。俺は余裕で勝てるけどな。

 ダナスはそこらの運動選手より体が鍛え上げられている。見た目は好青年だ。

 ここで九条が待ったを掛けた

 「僕らは戦闘知識と、技術がありますので、訓練を受ける必要は無いと思います」

 「うむ、だが、真の実力は戦うしかわからんだろう 訓練が必要か否かはそれから判断しよう 訓練しても意味がない者もいるがな」

 これ俺の事だよな。

 嫌な奴だな。だが、怒って本気を出して偽装がばれても困るから、我慢だ我慢。

 「はい、そうですね 戦いましょう」

 九条よニタニタしながら、はい、そうですねって、俺が雑魚であることを肯定してるだろ。

 お前は後で殺っちゃおうかな?いいかな?いいよね?だって世界最強と認められた父と互角に戦える俺を馬鹿にしたのだから。勿論、騎士団長もやりますよ。良かったね、俺の実力がその体に刻み込まれて。あ、でも、刻むも何も死んじゃうから関係ないね。

 「では、九条から順に掛かって来い!」

 戦う相手は一階騎士のダナスだ

 「ああ、そうさせてもらう!」 

 九条は鉄剣と木製の盾を装備している。又、体全体を鎧で包んでいる。

 

 

 装備の総重量は筋力より大きくなると重くて動けず武器は持つのがやっとで、使い物にならなくなる。九条の装備は

 鉄剣 5

 盾  2

 鉄製鎧  38

 の合計45だ。

九条の筋力は50だから、まだ余裕はある。

 

 そう言って九条が先手をとった。

 「オォォォ!」

 叫びながら剣先をダナスの胸一直線に突っ込んで行く。

 「甘いっ!」

 ダナスがそれをかわし騎士の直剣で剣の軌道を反らして剣を地面に突き立てようとしたが、

 「これを待っていた!」

 「何っ!」

 ダナスが剣を避けた隙を九条は狙っていたのだ。

 突っ込む勢いを右足で止め、ダナスの剣が九条の剣があるはずだった所の空を切り、気付いた時には、既に九条の剣はダナスの首に当てられていた。

 「ま、参りました。」

 ダナスが敗北を認めると、

 「ランジくんかっこいいー」

 「かっけぇー」

 「あんなの俺だって出来るし」

 「ランジくん素敵ー」

 「やらないか?」

 クラスメイトの皆が、九条の剣さばきに興奮し、思い思いの感想を述べていた。一人可笑しいのがいるが。ランジくんやってあげなよー。

 「凄いな これが戦闘の知識の力なのか」

 「この僕の華麗な戦闘に美空はきっと俺の事を見直すに違いない グフフフ」そんな事を思いながら(言っちゃっているけど)、

 「美空さんさっきの戦闘どうだった?かっこよかったでしょ?」

 「あ、九条くんお疲れ様。うん!凄かったよ!」

 「よっしゃぁぁぁぁ!」

 うるさいな、静かにして下さいな。俺に迷惑だろ。後、こっち見んな。ついでにお前の心読んでやるよ。

 読心発動!

 (ふははは!どうだこの俺様の戦いは?震え上がったろ?こんな風に戦いたいと思っただろ?残念だな、無能にはできましぇんよ。ねぇどんな気持ち?ねぇ、俺と美空が目の前でイチャイチャしてどんな気持ち?)

 美空とかどうでもいいが、前半の内容に腹が立つのだが、もう殺っちゃうか?殺っちゃおう!

 待て待て、落ち着けって!ヒートソードを握る右腕よ!殺るのは今じゃないぞ!

 「今じゃない、今じゃない、今じゃない、今じゃない、今じゃない、今じゃない」

 「後で、後で、後で、後で、後で、後で、後で、後で」

 よし、落ち着いてきた。危なかったホントに。

後で必ず殺ると自分に言い聞かせてやっと、納得した俺。今更だがすげぇ精神乱れるんですけど精神力仕事してんの?俺、異世界来てから、精神安定してないんですけど。鑑定してみたら精神力が30しかなかった!これは危ない!精神力が無くなると短絡的な行動に出たりなど沢山の支障がでる。

 九条の戦闘の後も、次々とクラスメイトが勝ち、ついに、俺の番がやって来た。

 「小僧、ステータスが低いのだろう?無理して戦わなくても良いのだぞ?」と、馬鹿にした様に話し掛けてくるバルトさん。別に戦うのはあんたじゃないんだけど。

 俺は、

 「そんなの嫌です 皆が戦っているのに自分だけ安全に暮らすだけなんて、嫌です」

 はい、本心じゃありません。本心は俺を巻き込まなければ、クラスメイトが死のうが死まいがどうでもいいですね。

イケメンとバルトはどうでもいいとは思ってないからよかったね、復讐心で心を真っ黒に染めてくれたからね。何、礼はいらねぇぜ。

 「マサトキくん、私はマサトキくんが居れば、それでいいの!だから無理しないで!」

 随分と嬉しいこといってくれるじゃないか。でも、心配は、九条とバルトにしてやった方がいいぞ。だって、ね?

つか、物防が1000だからそもそもダナスの攻撃が通じないだろ。今見せるよ。 

 (鑑定!)

 


 種族 人間 性別 男 年齢20

 名前 ダナス

 所属 アルファ王国騎士団1階級 

 ステータス level 20

 生命力 400/400

 魔力  50/50

 体力  35/350

 物防  200

 魔防  100

 物攻  250+150

 筋力  200

 精神力 150/250

 速力  200

 器用  100

 知力  200

 魅力  100

 

 スキル

 ノーマル

 剣術 lv 3

 レジェンド

 生命力回復速度上昇

 称号

 アルファ王国騎士

 

 わかったかな?傷つける事は不可能です。わかったら、こんな下らないこと止めてもう寝ましょうね。

 「いいだろう、その覚悟に免じて戦ってやれ。泣いても止めないからな」

 「ですが、団長!彼はスキルが鑑定しか無いただの一般人ですよ。剣を振るのは騎士としては誉められたことでは無いですよ?」

 「ダナスよ、彼の覚悟を無駄にするのが騎士と言えるのか?違うだろ!武器を持ち、立ち向かう者はもう、立派な戦士だ!だから、彼を戦士として敬いそして、倒してやるのが騎士としての役目だろ!」

 オイ、バルトどんだけ俺を倒したいんだ?ダナスくんが困ってるぞ。

 「わ、わかりました できるだけ加減しますけど危険を感じたら直ぐに止めてくださいね」

 「わかった」

 

 俺の装備

 木刀(中は殆ど空洞)

 木製の盾 

 木製の全身鎧

 合計15

 

 「行きますよっ!」

 先攻はダナスがとった。そこは俺に先攻させるべきだろ。

 バルトは上から右斜めに振り、続けて戻す様に剣を振った。

 俺は彼の振る剣に合わせて左へ避けた。

 「避けるのはご上手ですね」

俺にとっては避けられないのが可笑しいと思うが。

 「まぁな」

 「ならばっ」

 ダナスは大きく振りかぶり横一直線に剣を振った。俺はそれをバックステップで避ける、避ける、そんでまた避ける。

 「ハァハァ、避けるのはいいのですが避けてるだけでは勝てませんよ」

 「そうだな、じゃあ攻めさせてもらう」

 俺は盾を投げ捨て木刀を両手持ちして

 剣先を空へ向け、柄を頭の高さに持ってきた。

 「いざ!勝負!」 

 それをみた、ダナスも覚悟を決め

 「いいでしょう!」

 スタタタタタタタタタ

 ダナスは右横に剣を構え、俺目掛けて来た。

 「ヤァァァ!」

 ダナスの走るスピードが乗った重い一撃を俺はなにもせずに受けた。

 「キィーーーン」

 あ、俺の物防が剣を弾いたな。やばっ!落ち着いている場合じゃない!

  「あぁぁぁぁ、いてぇーーー」(演技です)

 「マ、マサトキくん!大丈夫!?」

 「マッキー!諦めんなよ!お前はまだやれるだ ろ!」

 長谷、お前はもう帰っていいぞ。

 「大丈夫だ。時間が経てば痛みは収まるから。」

 それよりダナスの剣折れてないかな?

九条が笑いながら、小さい声で

 「ざまぁみろ いい気分だ」

クラスメイト

 「へっ、調子乗っているからこんなことになるんだ」

 「雑魚がでしゃばるなよ」

 「大丈夫か?このあとたっぷり教育してやるのに耐えられるのか?」

 「くくくくく、何、あの声 めっちゃ笑える」

 「うわーだっさ」

 「弱っ!あの程度の相手で負けるとか男として終わってるじゃん」

 「見損なったわ 私、あんな雑魚に惚れてたんだ、超恥ずかしいんですけど」

 うぜぇーー超ウゼー それに、ダナスを馬鹿にするなよ。ダナスは騎士だぞ騎士。お前らのあの程度のダナスさんはそこらのEランクの冒険者より強いんだぞ。

 「君、なかなか動きが良かったよ。これからも頑張ってね」

 どうやらこの中でダナスだけが善人のようだ。

美空は読心で本当に心配しているのはわかったから、腹黒ではなかったようだ。それに俺に惚れてた。まぁ告られても、断るけど。

 「ふははは、どうだ、小僧!もう、訓練はしたくないだろ?」

 うぜぇし、ここで引いたら負けた気がする。

 「苦しくても、痛くても、俺はやります!」

苦しみも痛みもありませんがね。あるのは自由への渇望だけですが。

 「けっ、頑固なガキだ」

それ言ったら皆、ガキです。

 「わかった、好きにしろ」

 「はい、ありがとうございます」

 「今日はここまでだ。戦闘技術はあるようだが、経験が無いから、訓練はこれからも行う」

 「わかりました。お疲れ様です」

やっと終わったー。つまんなかったわ。

 「マサトキくんじゃあね!」

 「じゃあなマッキー」

 「おう、また明日」

 「さて、部屋に戻るかな」

 「オイ!待てや?これから俺らと一緒に訓練しようぜ?」

 そうだったこいつらの相手があったわ。

 九条を筆頭とした三人組

 リョウスケ、ダイキだ。

 

 

 「ブニャッ!」

 うむ、違う。相当違う。

 「ははは気持ちいいな!」 

 「オラァ」

 「ブフォ」

 違うなーこうじゃない。

 「おら、かかってこいよ 無能!」

 「オラァ!オラァ!オラァ!」

 「ブラァ グハッ ウッ 」

 しっくり来ないなー。演技って難しいな。

 「美空は僕のものだっ!」「何で君が美空と話している!」「近づくなっ!」

 「アウッ、ウウッ、エウッ」

 めんどくなっていい加減にしてしまった。

 30分後

 「今日はここまでにしといてやるぜ」

 「また明日なっ!」

 そういって三人は去っていった。

 全部効いてないから痣が出来ないぜ。困ったなやっぱり、痣無いと、おかしいよな?よし、偽装っ!身体中に痣を偽装でつくって、どうにか演技は上手くいきそうだ。

 こうして一週間、団長に馬鹿にされ、九条三人組に暴行され続け、冒頭に至ったのだ。

 

書くの楽しいですね。

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