序章
これは地球であるが違った歴史を歩んで来た話だ。
「宇宙暦元年」は地球で地球外生命体、馴染んだ呼び方だと宇宙人の事だ。それの存在が正式に発表され政府と世界中の国と頻繁に交流がされ、一般人までもが、気楽に宇宙に進出できるまでになった事で創られた。
この時の地球は平和だった。過去には何度も人間同士の戦争が起き、人類存亡の危機にまで追い詰められたこともある。
だが、宇宙暦元年には、全国が世界平和協定で平和が約束され、砂漠には緑が生い茂り、人口も管理され食糧問題の解決に至った。更に病気は全て治せ、寿命の概念がなくなった。
そんな平和な地球だが、宇宙人により大戦争へ誘われた。
地球とは確かに交流を持つが宇宙人は地球人を下にみていた。
地球人が宇宙人の母星より優れた技術を開発した。これに地球人は大喜びしたが、宇宙人はいい思いはしなかった。そこで、宇宙人がその技術を開発し、更には地球の50カ国が協力し、その技術を盗んだと主張した。
これには証拠が無かったが、宇宙人といい関係を保ちたい国と無実を訴える国に別れてしまった。
それが、宇宙暦最大の戦争となった宇宙大戦争の発端となった。
宇宙暦元年7月14日
日本は宇宙人との敵対派閥に属していた。
敵対以来、独自の最先端技術で数々の兵器の開発で恐れられ、宇宙最強と詠われる国となっていた。
何故そうなれたのか、それはそもそも日本は宇宙人との付き合い方はわかっていたので、地球人を見下しているのは周知であり、外交上の基本的な事として教育されていたからである。それが、影響し宇宙人より優れた技術は幾らでもあったが、隠し通してきたのだ。日本は彼らが嫉妬すると見越していたのだ。
それ故に数多の国と敵対しても、すぐに最先端技術を用いて兵器開発に成功し、宇宙最強の座を手に入れたのだ。
宇宙暦元年 11月14日
日本は50ヵ国を率いて宇宙戦争の中心となっていた。戦場は宇宙にも地球にも成った。だが、どの戦場も日本軍が参戦するだけで大敗北するか、降伏するしかなく、宇宙最強は現実となった。
宇宙暦元年 12月25日
日本軍最強のエリート集団、「赤丸」部隊隊長加嶋雄大率いる、敵対勢力の本拠地である月を攻略し、戦争を終結させる作戦に参加していた。
「こちら、赤丸1 今から月に突入する」
「こちら、日本連合指令部了解。ご武運あれ」
「皆、位置につけ。これより敵主力拠点をたたく。これが成功すれば戦争は終わる」
「加嶋隊長いよいよですね」
「ああ、そうだな」
「加嶋隊長は世界一最強と呼ばれる実力この目で見れて光栄です」
「ふ、過大評価だ。息子の方が…。それより今は大切な作戦中だ。無駄口叩くな」
「はい!失礼しました!」
「わかればいい」
加嶋は優しい顔から真剣な顔つきになると
「総員傾聴!」
「「「はっ!」」」
敬礼をしながら加嶋に体を向ける隊員達。
そんな中、加嶋は何時ものように話はじめた。
「これより我々は敵本拠地である月を攻め落とす。月の表面には対空宇宙砲が五万とある。だが、安心しろ。我が国の兵器があればあんな大砲はただの子供のオモチャだ。それに、敵の使う兵器は俺達に全く歯が立たないと来た。これで勝てない訳がない。だからと言って油断は禁物だ。俺が言いたいことはただひとつ生きて帰って来い!」
「「「「了解!」」」」
「解散!降下準備に入れ!」
そして、彼ら赤丸部隊は見事敵対宇宙人の拘束を成功させ、戦争を終結させた。
宇宙暦次年1月1日
加嶋は数々の活躍で軍幹部へ昇進した。
1月10日
加嶋は戦争が終わり、書類も片付け自宅への帰路へついた。
家の扉の心脈ロックと目の虹彩ロックを解除し、久方ぶりの家へ入ると、
「あら、お帰りなさい。今回は長かったわね?」
「ああ、ただいま、春子。今回は月に行って戦争を終わらせてきたんだ。」
「あらそうなのお疲れ様でしたね
そういえばマサトキちゃんの為に最先端技術を使ったお守りをつくったのよ。あげてもいいかしら?」
「いいじゃないか?アイツは俺より戦いの才能あるからな」
「あら、じゃあ帰ってきたら渡しましょう。」
「まだ、学校か?そういえば今日は平日か」
「ええ、そうよ。もうそろそろ帰ってくると思うわ」
ピーガチャガチャ
「このポンコツ!オラァ!」
バキッ
「何やってんだ?マサトキのやつ」
「お!親父帰ったのか!どうだったよ今回の戦争は?キル数1位とったのか?」
「ああ、今帰ったところだな。キル数は一位で更にはボスも捕まえたぞ!凄いだろ! 」
「マジで!すげぇな!ボスかぁいいなぁ俺も戦いてぇ」
「もう戦争が終わったから戦うのはゲームの中だけになるかもな」
「え~そうなのかー残念だなー」
「そういえば、母さんから渡すものがあるって」
「やったー何だろう。武器かな?」
「お守りらしいけど武器なんじゃない?」
「武器だ!よっしゃあ!武器だ!」
「でもね、正当防衛に使えないから、本当に緊急事態以外には使っちゃいけないよ?」
「うげーマジかよ最悪ー」
「マサトキちゃん、おかえりなさい」
「ただいま、ねぇ、武器くれるんでしょちょうだい!」
「そうね、これはもしもの時のおまもりよ」
「うん、わかったそうする!」
それから、9年後。俺は高校生になった。
この異世界転移物語は加嶋正時が高校2年になってから始まる。




