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聖奈美ルート・アパッショナート(16)

「いいんですか?」

「ええ、さっき舞羽ちゃんたちにもあげたんだけど、それでもまだ余ってるから。処理って言うと響きが悪いけど、飲んでくれると嬉しいわ」

「じゃあ、遠慮なくいただきますね」

 ちょうど喉が渇いていたから、すごく嬉しい。

「――ああ、そうだ。先輩と祐喜も、二回戦に駒を進めてましたか?」

「ああ、そうそう。それを教えてあげようと思って来たんだよ~、ワタシたち」

 マユ姉が思い出したようにそう言う。

「どっちのペアも、見事二回戦に進めてたよ~」

「そうですか。まあ、順当にいけば、可能性は大いにありましたからね」

「ちょっと祐喜くんのペアは、序盤は意思疎通がもう少しって感じだったんだけど、試合が進むに連れて少しずつ治っていってたわね。多分、祐喜くんが機転を利かせたんだと思うけど」

「……祐喜も大変だな。試合中に日野の面倒を見なきゃいけないって」

「でも逆に考えれば、日野さんを戦力として使いこなせるのは祐喜じゃないと難しいのかもしれないわよ。あたしたちだったら、きっと手に負えてないもの。好き勝手に暴れてそれで終了よ」

「そうかもしれないな。そういう意味では、日野でいいのか」

「でもとにかく、みんな勝ち進んでたみたいだから。ふーちゃんと聖奈美ちゃんも、さっきの勢いのまま、どんどん駒を進めてね~」

「ああ」

「はい、応援よろしくお願いします」

「じゃあ、私たちは、また席に戻るわね。カッコいい姿、期待してるから」

「じゃあね~、またね~」

 二人は手を振って観客席に戻っていった。

「――思った通り、先輩も祐喜も勝ち残っているわね。あたしたちも、負けないように勝ち残らないと」

「順調にいけば、準々決勝か決勝で、どちらかと対戦することになるだろうな」

「そうね。さっきからこれしか言ってないけど――次も頑張ろうぜ!」

「ええ!」


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