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聖奈美ルート・アパッショナート(14)
「――エル・エピテュス、氷の聖霊よ、我に力を。――ブリザード!」
高らかに唱えられた氷魔法が、対戦者二人に襲い掛かる。
「く、バリアを……! ……ファイアプロテクト!」
「ふふ、防ぎきれるかしら? あたしの攻撃を。――ふっ!」
更に勢いを増す、聖奈美の攻撃。あの力の前には、バリアも長くは保てなかったようだ。
「くっ……」
「うっ――!?」
バリアは音を立てて壊れ、二人に魔法が直撃した。
「うわっ!?」
この隙は見逃さない。俺たちはすぐさま二人の元に間合いを詰める。そして――。
「……………………」
「……………………」
「う……参りました、完敗です」
「決まりました! 勝利したのは、大久保、杠ペアです。息の合った素晴らしいプレーで一回戦を勝ち進みました!」
「何てすごい……やはり、マジック・コロシアム優勝した二人には適いませんね」
「でも、あなたたちもすごかったわよ。あんな大技を使いこなせるんだから、自信を持っていいわ」
「ああ、良い試合をありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「ありがとうございます」
俺たちは、お相手してくれた二人と握手を交わし、一試合目を終えたのだった……。




