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聖奈美ルート・アパッショナート(11)
「くっ…………」
「ふっふ、効かないぜ。そんな簡単にやられるわけにはいかないんでな」
ウォータードラゴンは、水のホールにぶち当たってきたが、耐久に叶わず、ただの水に還った。
「大久保選手、華麗な防御技で、大技を難なく受け切りました!」
「なら、もっとパワーアップして、ぶち壊す力を与えればいい。――エル・エルミクス……」
「そう簡単にはいかせないわよ」
今日、一発目の聖奈美の氷魔法が炸裂するぞ。……どれくらいの威力になるか、見物だな。
「――エル・エルジオス、氷の精霊よ、我に力を与えたまえ。――アイスインパクト!」
聖奈美の手から、氷魔法が迸った。狙いはもちろん――サポートに回っている山本だ。
「今度は杠選手が仕掛けます。鋭い一撃が山本選手に向かって放たれる!」
「氷魔法には、炎魔法だ! ――エル・エルファンディス、炎の聖霊よ、我に力を……バーニングエッジ!」
「…………うふふ」
聖奈美は全く慌てることなく自分の魔法を見ている。これは俺も経験があるから知っている。そう、聖奈美の氷魔法は――。




