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聖奈美ルート・アパッショナート(9)
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「――さあ、それでは一回戦最後の試合に参りましょう。二回戦に駒を進めるのはどちらのペアになるのでしょうか。それでは紹介に移らせていただきます。まずはこちらのペアから参りましょう――今年、この大学に入学した二人で結成されました、フレッシュなペア、山本、鳥越ペアです。新進気鋭の二人が、先輩たちを駆逐せんと張り切っております。それに対するは――何とも豪華なペアとなりました。何とこの二人、ハルモニア大学におけるマジック・コロシアムで優勝経験のある二人であります、実力は折り紙つき、その二人がペアを組んだら、どのようなハーモニーを奏でるのか、必見です。大久保、杠ペアです!」
「…………このザワザワは、俺たちによって起こされているのかな?」
「かもしれないわよ、何だかんだ、マジック・コロシアムって有名だからね。この地域では」
「あんなに言われて、ここで負けたらとんでもないことになりそうだな」
「そうね。……頑張っていきましょ!」
「おう!」
「ふーちゃーん、頑張って~!」
「吹雪、気合い入れろよ!」
耳を澄ますと、かすかに皆の応援が聞こえてきていた。それに応えられるようにしないとな。




