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聖奈美ルート・アパッショナート(5)
「ヨッシーの相方に選ばれたのは、わたくし、日野愛海だったんでーす」
「……なるほど、どうりで祐喜が秘密にしておくわけだ」
「ちょっと大久保くん。それはどういう意味よ」
「自分で考えてみることを推奨する」
「何よそれ~。……にしても、随分と素敵なメンツが勢ぞろいしてるわね。あ、翔っち元気だった?」
「おう、もうリビドーが溢れ出すくらい元気だぜ!」
「翔くん、あんまり大声でそんなことを言わないほうが……」
「TPOをわきまえろ、TPOを」
「相変わらずみたいね。うんうん」
「――何勝手に抜け出してるんだい? 日野さん」
「あ、ヨッシー。ちょっと学園の時のイツメンを見つけたから――」
「そういうことを言ってるんじゃないの。もうそろそろ僕たちの出番なんだから、勝手にいなくなられると困るよ。ほら、行くよ」
「ええ? そんな~。まだ合流したばっかりなのに~」
「大会のほうが優先って、日野さんが言ったんだよ。自分で言ったことは守ってね。……あ、みんな、元気そうで何より。スノーフェスティバルを楽しんでね、じゃあ、また後で」
「ちょ、ちょっとヨッシー。首根っこ掴むのはやめてよ~! ちゃんと自分で歩くから~」
騒ぐ日野の言葉を華麗に聞き流し、祐喜はそのまま首根っこを掴んだまま会場へ歩いて行った。




