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聖奈美ルート・ビエンリズム(8)
「仲が良いな~って感じたから。そういう風に、漫才みたいな掛け合いをできる姉弟って、あんまりいないと思うわよ?」
「……それは、褒めてるのか?」
「褒めたつもりなんだけど。仲が良いって大事なことでしょう? ね? ダルク」
「うん、二人の話してる姿は、見てるだけでもとっても面白くて好きだよ」
「……だってよ? ふーちゃん。どうする? 漫才コンテストにでも出てみる?」
「いや、出ねぇよ。そもそも出て何をするんだよ」
「もちろん、漫才をするんだよ」
「そういうことを言ってるんじゃねぇんだって」
「二回戦くらいまではイケそうな気がするんだけどな~」
「二回戦止まりかよ……だったら出ても意味がないって……」
「ふふ、やっぱり面白いわね」
「……あんまり、素直に喜べないな」
――この後も、終始こんな感じで、マユ姉の会話に俺が付き合い、聖奈美とダルクはそれを見て笑っていた。
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