7/200
聖奈美ルート・ヴィヴァーチェ(5)
――そもそもの話は、一週間前のことだった。
[場所:学食]
「――いや~、相変わらずあの教授の話は退屈だよな。寝ないように起きてるのがやっとだぜ」
「確かに。学園の時と違って、授業一コマの時間も大幅に伸びたしね。でも、その分テストとかも半期に一回だし、楽ではあるけどね」
「まあな。あの先生も、学期末にレポート出すだけだし、単位を取得するだけなら容易いな。後は如何にしてA評価をもらうかなんだが……」
「さすが、大学でも成績に関しては貪欲だね~吹雪は」
「聖奈美との約束があるからな~。やっぱり実現させるためには、これくらいしないといけないのだよ」
「聖奈美はもう、仕事に就いてるんだよね?」
「自分の父さんの会社で、秘書としてスキルを身に付けてる。父さんが定年退職したら、後継者になる予定らしい」
「そういえば、そうだったね。……相変わらず、仲良しなんですか? お二人は」
「まあ、な。順調にやらせていただいてますよ? もちろん、学園の時と違って会える時間は減っちゃってるけど、それでも休日は会うようにしてる」
「うんうん、いいね~。これがホントのリアル充実ってやつなんだろうね」




