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聖奈美ルート・トスト(32)
「――じゃあ、今日はこれで。ホントに楽しかったわ」
「ああ、俺も。有意義な一日だった」
「じゃあ、また追って連絡するから。――ん」
聖奈美が目をつぶって顔を上にあげる。何を求めてるかなんて、考えなくてもすぐに分かる。
「ちゅ……」
唇を触れ合わせた。
「ありがと、じゃあね」
「ああ、またな」
聖奈美は、帰路についたのだった……。
――それからチョコチョコと、俺たちは何度か練習を重ねた。コンビネーション技も、練習をする度に完成度は上がり、ほぼ問題なく仕上がってきた。この分なら、不発となることはないだろう。
しかし、何度も言うように、決して油断はしないことだけ念頭に置き、一組のチャレンジャーとして試合に臨んでいきたい。そうすれば、自然に成果はでてくるはずだから。
今は、緊張感よりもワクワク感のほうが大きいかもしれない。一人で出るよりも心にゆとりがある。それはほぼ確実に、聖奈美という存在のおかげだろう。できることなら、勝利を挙げ、俺たちの実力を分かってもらいたいところだな。
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