聖奈美ルート・トスト(27)
「この後、何処か行きたいところとかってあるか?」
「そうね。……久しぶりにゲームセンターとかに行ってみるのはどうかしら?」
「そういえば、久しく言ってなかったな。じゃあ、ゲーセンで色々対戦しようぜ。あれから、密かに練習をしていたんだよ、俺」
「あ、そうだったの?」
「やっぱり、負けっぱなしでは男としてプライドが許さなくてな」
「そんなに何度も負けてるわけじゃなかったと思うけど」
「でも、大きく勝ち越しってことはほとんどないだろう? 俺としては、聖奈美に大きく勝ち越してみたいって思うんだよ。そもそも、ゲーセンの楽しみを教えたのは俺なんだし」
「自分が教え込んだ人には、負けたくないのね」
「そういうこと。……憐れんで、わざと負けたりとかはしないでくれよ? 全力でかかってきていただきたい」
「もちろん、そのつもりよ。練習を積んだ吹雪がどれだけパワーアップしたのか、楽しみだわ」
「――よし、じゃあちょっと勝負以外の勝負をしようぜ」
「勝負以外の勝負?」
「ああ。勝った回数が多かったほうが、商店街のトロピカルジュースを奢る」
「……いいわ、乗った」
「よし、果たして奢ることになるのはどっちなのか!?」
「ちょっと番組の宣伝みたいだったわね」
「少し意識してみました」
「ふふ、そうなんだ」
結構本気で、勝ち越せたらいいな~とか思ってるんだが、果たしてそれは叶うだろうか?
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