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聖奈美ルート・トスト(18)
「ん……吹雪に頭を撫でられるなんて、随分久しぶりな気がするわ」
「そうだったか?」
「ええ、少なくともここ数か月はなかったと思う」
「あれかな。聖奈美が大人の魅力を手に入れ始めてるから、撫でていいのか迷ってしまってたのかも」
「大人の魅力?」
「仕事のできるイイ女になってきてるってこと。それに比べ、俺はまだ学生。同い歳ではあるけど、聖奈美の方が成長してるように感じるから、ちょっと躊躇してしまう時があったのかな~って」
「……そんなの、気にしなくていいのよ? 働いてようが働いてまいが、恋人同士なんだから。吹雪があたしにしたいことを拒む必要なんてこれっぽっちもないのよ」
「そうか?」
「ええ。大好きよ、吹雪にこうして撫でられるのは。とっても穏やかな気持ちになれるから」




