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聖奈美ルート・トスト(16)
「あたしたちの知ってる後輩も、みんな卒業しちゃったからね。もう生徒に知り合いはいないわ」
「残ってるのは、マユ姉と先生たちだけか」
「今も元気なのかしら?」
「みたいだぜ? マユ姉からは、二人の話をよく聞く」
「そっか。最近は、会う機会も少なくなっちゃったからね」
「だな。でも、話を聞く限り、あの頃と全く変わってないみたいだよ。特に学園長のことは、カホラ先輩からも話を聞くし。……相変わらず、ハーモニクサーの指導はビシビシやってるらしい」
「そうなの? じゃあ、ハーモニクサーの子は、毎日ヘトヘトになるまで頑張ってるのね」
「多分、俺みたいになってるんだろうな~。考えただけでもかわいそうだ」
「でも、吹雪の時ほどスパルタな感じではないかもしれないわよ? ほら、吹雪は暴走癖があったわけだし」
「あー、それはあるかも。でも、ランニングがないだけで、魔法の練習の方に大きく時間を割いてるかもしれないから、結局同じくらい疲労してるかもしれないぜ?」
「どっちにしても、楽に乗り切れるものではないのかしら?」
「ハーモニクサーは、そんなもんなんだろうよ。俺はそれを身を持って知ってる」




