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聖奈美ルート・トスト(14)
[場所:屋上]
「――結構吹雪って、見晴らしの良い場所を好むわよね」
「……言われてみればそうかもな。学園でも、一番好きなスポットは屋上だったし。でも、薄々分かってただろう? 今の時期は冷えるって言われただけでピンときてたはずだ」
「まあね。それを見越していいって返事したからね」
「じゃあ、ここで問題ないよな?」
「もちろん。――座りましょう」
用意されているベンチに腰を下ろす。聖奈美は、首に巻いているマフラーを緩めると、余った分を俺の首に巻いてくれた。
「これで、暖かいでしょう?」
「うん。その素敵な気配りに心も暖かいぞ」
「ふふ、じゃあ一石二鳥ね。――ついでに、手も繋いじゃおうかな」
「その前に、ジュースの蓋、開けといたほうがいいな」
「あ、そうね。……これでいいわよね?」
そしてさっきのように右手で俺の左手をギュッ。甘えてくる姿は何とも可愛らしい。




