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聖奈美ルート・トスト(8)

「もちろんあるぜ。まあ、俺がいろんな魔法使えるのは、ほぼ両親のおかげなんだけど」

「でも、努力しなかったらそれだって持ち腐れで終わってたはずよ」

「はは、そうなのかな。……うーん、そうだな。思い入れがある魔法は幾つかあるんだけど、その中でも一番って言ったら……あれかな。コロシアムで、聖奈美に放った光魔法」

「光魔法……あ、セイクリッドスパークルね?」

「そう。あれは、両親に教えてもらって完成した魔法なんだ」

「両親に……あれ? でも、吹雪の両親って世直しをしてるのよね」

「学園に通う前に、一回だけ、家に戻ってきた時があったんだ。その時に、俺にその魔法の手ほどきをしてくれてさ。それを念頭に置いて練習を積み重ね続けて……ようやく自分のものにすることができたんだ。両親も使える魔法だから、何とかして自分も使えるようになりたいって思ったんだよな。今でもしっかり覚えてるよ、それを唱えることができた時は」

「へ~、そんなエピソードがあったのね。……ホント驚いたわよ、ブースト状態を見抜かれただけでも驚いたのに、さらにそれをかき消されるなんて……」

「でも、滅茶苦茶魔力を消費するから、重ねて詠唱は無理だな。使いどころを間違えると自滅するだけだし」


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