33/200
聖奈美ルート・ヴィヴァーチェ(31)
[場所:帰り道]
お互いの分かれ道が来るまで、手をつないでゆっくりと歩く。季節が冬というのもあり、手から伝わる温もりはとても心地良い。
最近は、こうして何も話さずに歩いているだけでも気分が良い。それだけ、お互いのことを理解し合い、どんどん気の置けない仲になってきているってことだろう。もちろん、会話をしている時も楽しいけどな。……簡単に言えば、どんなことをしていても、横に聖奈美がいれば幸せだってこと。
…………。
――もう、分かれ道か。
「今日は、ここでお別れね」
「そうだな。明日は、スケジュールが空いてるんだよな?」
「ええ、会社はお休みよ。だから、午前中から会えるわ」
「よかった。じゃあ、最初はマジック・コロシアムの練習だな。そろそろ、本番に向けたコンビネーション技も考えていこうぜ」
「そうね、あたしたちの実力を一発で分からせるのにピッタリのものを」
「お互いに、少し構想を練ってくるとしよう」
「ええ、分かったわ。――吹雪の家に、迎いに行けばいいのよね」
「ああ」
「じゃあ、また明日ね」
「――あ、ちょっと待って」
「え? ――んっ」
…………。




