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聖奈美ルート・ヴィヴァーチェ(28)
「俺の予想では、九分九厘間戦することになると思う」
「そうなの?」
「先輩、学園時代は見せてなかったけど、魔法、かなり得意だろうからな。気を引き締めてかからないと、あっさりやられる可能性もある」
「先輩は、誰とタッグを組むのかな?」
「それが、当日まで秘密らしいんだよ。……俺たちは、最悪のシナリオを視野に入れてはいるんだけどな」
「最悪のシナリオ?」
「ああ。――いるだろう? とんでもなくすごいお方が……」
「ああ……なるほど」
「参加資格は、片方が在学生であれば誰でもいいから、無いとは言い切れないのよね」
「そ、そうだね」
「もしそうなったら、俺たちは確実に苦戦を強いられることになるだろう。そのために、コツコツ練習をしてるようなもんだからな」
「そっか~。……私、当日は見に行くから、二人のこと、応援してるよ」
「お、そうなのか? でも、舞羽の通ってる大学って、その日は普通に講義があるんじゃなかったか?」
「ふふ、普段真面目に通ってるから、一回くらいの欠席は許されるよ。それが、大学の魅力的なところだしね」
ペロっと舌を出しながら言う。先程の日野のしたのとは雲泥の違いだ。




