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聖奈美ルート・ヴィヴァーチェ(12)

「ええ。それは、二人一組のペアがコロシアムを行うってことよ」

「二人一組ですか?」

「そう。以前は、学園の時と同じ個人戦だったんだけど、今回はペアでやってみることにしたんだって。息の合ったコンビネーションが、優勝への鍵になるわけね。もちろん、ペアのお相手は誰でもOK。どっちかが在学生であれば条件はクリア」

「そっか、だからマジック・コロシアム2なんですね」

「そういうこと。――結構、面白そうなイベントじゃない? 吹雪」

「そうですね~。なるほど、ペアか」

「吹雪がダブルス組むとしたら、もう一人しかいないだろうね」

「そうだな、確定してる。むしろ、あいつ以外に考えられない」

「学園でのコロシアム優勝者二人がペア組んだら、えげつないことになるでしょうね」

「でも、聖奈美、最近働いてばっかりだから、魔法とかって使う機会なくなってるんじゃない?」

「学生の時よりは減ってるみたいだけど、時々練習はしてるみたいだぜ? あいつ、そういうところ抜け目ないから」


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