100/200
聖奈美ルート・アパッショナート(18)
「――なーんか、私だけハブられてるような気がしなくもないんだけどな~」
「気のせいじゃないか? 多分気のせいだ」
「大久保くん、すっごく棒読みだよ? 今の台詞」
「じゃあ、僕たちはあっちで招集だから。さ、行くよ日野さん」
「あーん、何か心に支えのようなものが残ってて嫌な感じだよ~」
「気のせい、気のせい。はい、次は吹雪たちと対戦なんだから、変なことはしないようにね。頼んだよ」
「うう、ヨッシーの笑顔の重圧がヤバいよ~」
「…………二人がどんな戦術でくるのか、全く予想できないな」
「そうね。その人の性格が分かっていれば、何となく見えてきてもいいはずなのに……全く想像ができないわね」
「やっぱり、祐喜と日野っていう組み合わせが、そういう状況を生み出しているんだろうな。今までより更に、勝ち進むのが困難なカードになりそうだ。身を引き締めてかからないと」
「まずは、今までと同じように、相手の出方を伺ってからね」
「だな。俺たちも行くか、招集所に」
「そうね」
……………………。
…………。
……。