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25.【アルラウネ】

※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。



 (いよいよ博士が力を入れてたアルラウネの登場だ)


 (力を入れたというか多足ロボットを皆さんが思い切り頑張ってあそこまでにしたのですよ)(間宮)



『慎太郎。恐れず先に進みなさい』(女神エドナ)


「女神様の声だ」(慎太郎)


「何も聞こえないわよ」(ミオナ)


「女神様が僕の心の中だけに話しかけているのか。良しじゃあ行くよミオナちゃん」(慎太郎)

 

 慎太郎とミオナが大広間に出た。


 ここは既に洞窟部分ではなく、外から見ればただの巨大なドーム状の建物だが、中から見たら洞窟内の巨大なスペースという最初の四天王との決戦場になる。


「慎太郎くん、随分と広い場所に出たわね」(ミオナ)


「恐らくここが四天王のいる四天王の間だよ」(慎太郎)



 (なんか場所に名前つけてるよ)(成瀬)


 (わかった、後でそうキャプションを入れておこう)


 (それでいいの?)(成瀬)


 (随分とここは楽しそうですね)(間宮)


 (一応私達真剣なんですけど、、、)(クロノ)



 ガサッ。


 薄暗い奥で何かが立ち上がった。


 かなり大きな蜘蛛型の魔獣で上半身が妖艶な女性の姿である。


 勿論、年齢制限の関係で蜘蛛の黒色が胸まで覆うがそれは仕方ないだろう。


 ロベルト西郷が今回の為に新しく書き下ろした力作で表情と顔の動き、上半身、蜘蛛脚部分と3人のオペレーターが操作している。


 ミオナを含め何十回もリハーサルをして細部の動きまで合わせてある。


「し、慎太郎くん、あれ何? あれが破壊魔王の四天王!?」(ミオナ)


「そ、そうみたいだね」(慎太郎)


 流石にちょっとビビっている慎太郎。



(いい感じだな。『よし始めるぞ、アクション!』)


「くっくっくっ、勇者が来ると楽しみにしていたが、子供達ではないか。我が名はアルラウネ。さあはじめようぞ勇者よ」(アルラウネ)


 真っ赤な目に長い髪、大きな口と頭を覆う兜が異様な雰囲気をだしていた。


 声優の恐ろしい声色も恐怖を倍増させている。


 ミオナが攻める。


『聖なる雷よ、、、~ライトニングボルト!~』(ミオナ)


 魔法陣が浮かび上がり、直ぐに雷が走る。


 ビリビリビリ。


 大きな蜘蛛型の魔獣は凄いスピードで横に飛び雷のホログラムが当たらない。


「えっ! 慎太郎くん、アルラウネはとても素早いわ」(ミオナ)


「ならばこれではどうかしら『〜ファイヤーボール〜』」(ミオナ)


 ミオナの向かい合わせた手のひらにホログラムの煌めきが集まりかなり大きな火の玉が映し出された。


 ミオナが手を前に突き出す。


 効果班も息がぴったりと合い、アルラウネに火の玉が向かうが当然の様に飛んで避けた。


 ミオナが身体の前で左手で右手首をつかみ右手の指で右方向を指す。


 外れたかに見えたファイヤーボールが右に高速に移動して再度アルラウネを襲う。


「むぅ!」(アルラウネ)


 予測していなかったのかアルラウネはかろうじて避けたがミオナのファイヤーボール操作は止まらない。


 クイッ、クイッ!


 何度も襲い来るホログラムのファイヤーボールがかなり高速に動くのでそれに合わせアルラウネも避け続ける。


 ブワッ、ブォッ!  


 ザッ。



 (間宮博士、アルラウネの動き凄いですね)(成瀬)


 (いや、実際はそんなに多くの箇所を動かしている訳じゃないんですよ。このシーンはあの赤宮さんのホログラムが合わせてくれてるんですよ)(間宮)


 (ここのクロノの演出は凄いな)


 (魔法が使えたら私がやってみたかったんだよね)(クロノ)


 (なんだそれ)(成瀬)



 とうとう、避けきれずにアルラウネの脚に当たった。


 ズガッ! 


「ミオナちゃんスゲー!」(慎太郎)


 

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