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18.【街と宿屋】

※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でお届けしています。



「では、こちらがモグラ魔獣討伐の賞金と魔石の代金です」(受付嬢)


 金貨2枚と銀貨3枚を渡された。


「ミオナちゃん、これいくら位なんだろう」(慎太郎)


「聞いてみようか?」(ミオナ)


「うん」(慎太郎)


「すみません。このお金の価値はどれくらいですか?」(ミオナ)


「銀貨でパンが100個くらい買えますよ。金貨は銀貨12枚分です。銀貨の下に銅貨がありますが、銅貨12枚で銀貨と同じです」(受付嬢)



 (何でそんな面倒な12進法にしたのよ)(成瀬)


 (ゲームがそういう面倒な設定だったのよ)(クロノ)


 (この貨幣造るのすげー金掛かってるんだぞ)


 (えっ、こんなメダルみたいなのに?)(成瀬)


 (本物の金だからな。しかも古く見せる汚し加工まで全部にやってる)


 

「判りづらいけど、多分日本円で27万円くらいのようね」(ミオナ)


「本日はどうされますか? 何か依頼を受けますか?」(受付嬢)


「私達まだ泊る場所が決まってないんですよ。どこか紹介して貰えませんか? 慎太郎くん、先に宿だよね」(ミオナ)


「あっ、そうだね」(慎太郎)



 (何で慎太郎はそういうの抜けてるの?)(クロノ)


 (いや、あいつの所は大金持ちだから自分で宿の心配なんかした事ないだろう)


 (あはは、そうね。本当に住む世界が違うわ)(クロノ)


 (それも俺たちにとっちゃ異世界だな)


 (何上手い事言おうとしてるのよ?)(成瀬)


 (す、すまん)


 

 冒険者ギルドのお姉さんに教えて貰った宿『とまり木(Perch)』へ向かう。


 二部屋を借りた。慎太郎の部屋はルネサンス調でかなり豪華だが恐らく気にもならないだろう。


 ここでミオナと慎太郎の会話シーンが始まる。撮影班を除いて休憩と夜の準備が始まった。


◇◇◇◇◇



「まだ日も高いから街に出てみましょうよ」(ミオナ)


「あ、うん、そうだね。異世界の街とか楽しみだよ」(慎太郎)


 

 (中世生活研究家の中尾博士にゲームの街並み見せたら驚いてたよ)(成瀬)


 (ま、まあ、そうだろうな:汗)


 (ここは博士のアドバイスもあるけどゲーム寄りで作ったから)(クロノ)



 絶対、勇者(しんたろう)は買わないだろう野菜や果物のお店もある。


 中尾博士によれば、本来野菜や果物の種類も現代とは異なるので、新しい品種は置いていない。


 つまり日本の大粒のブドウなどは本来存在しないのだ。


 

 牛の串焼きをミオナと買って食べる。


 かなり高級な霜降り牛だ。勿論本物の中世にはそんなものはない。


 ビーズのアクサセリーや簡単なブローチなどが売っている。


 ミオナが男性なら99%買ってくれそうに甘く「買ってもいい?」とおねだりする。



 (ミオナちゃん、凄いわね)(成瀬)


 (メモメモ)(クロノ)


 

 勇者(しんたろう)は特に何がやりたい訳ではなさそうで、ゲームで見た街並を自分の目で実際に見ている事が凄く嬉しそうだ。

 

 その為にこれだけのメンバーが集められ実現しているのだからこれで正解だろう。


 これが俺達の実力なのだ。


 何気なく置かれている道端に開いたお店でも後ろに置いてある動物の入った籠には、角を付けてコスプレした二種類のウサギが入っている。アルミラージとジャッカロープだ。


 細部までこだわりぬいたコスプレイヤーと職人達の努力の結晶だ。


 専門家や一流の技術者達により異世界を実現出来ている実感がひしひしと感じられた。

 


 (凄くいいぞ!)


 (本当に凄いね)(クロノ)


 (はぁ)(成瀬)



「慎太郎くん、凄く楽しかったね。宿に戻って食事にしましょう」(ミオナ)


「うん、そうだね。でもなんか異世界の街が見れて凄く感激したよ」(慎太郎)


「本当ね。こんな街並みが見られるなんて思いもしなかったわ」(ミオナ)


「あははは」(慎太郎)


 

 (良し、いいセリフだ。ここはじいさんに是非見せたいシーンだな)


 (ボーナス出るかもよ)(成瀬)


 (もう十分貰ってる)



◇◇◇◇◇


 宿の一階が食堂のようになっており、そこに何組かの宿泊してる冒険者達もいる。


 食事は昨晩のものも西園寺家の料理長が作っているがこれもそうだ。


 本日のメニューは


 ・ぶどう酒を模したぶどうジュース

 ・ほうれんそうとキノコのバター炒め

 ・小麦で作る白パン

 ・コンソメスープ

 ・チキンステーキ


となる。


 この内容にの制限は中世生活研究家の中尾博士によるものだが、料理長はその制限でも慎太郎の好みのものが作れる。



 (あんないい食事は平民には絶対になかったわね)(成瀬)


 (白パンは流石に貴族しかないかも)(クロノ)


 (慎太郎に硬いパンだと料理長が絶対食べないって言うから仕方ないんだよ。しかし美味そうだな)



 ミオナが慎太郎と街並などの会話をする。


 慎太郎も随分と女性との会話に慣れて来たようだ。


 食事を終えてお茶を飲む。



 (よし、そろそろ行くぞ! アクション!)


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