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15.【休憩入ります】

[休憩入ります]


※『異世界中二病プロジェクト』本日も副音声は()でファンタジー肯定派のクロノマオウ女史、ファンタジー否定派の成瀬女史、SF映画監督の神谷でモニタールーム『神の間』からお届けしています。



「ナイス、慎太郎くん!」(ミオナ)


「お、おう!」(慎太郎)


 思いのほか大きな魔獣を簡単に倒して慎太郎も自分でも驚いているようだ。


「さすが勇者様と魔法使い様です!」(レベッカ)


「ですです」(セルゲイ)


「ではわたしが魔石を取り出しますね」(レベッカ)


「ありがとう、わたし達慣れていないから助かるわね慎太郎くん」(ミオナ)


「そうだね」(慎太郎)


 レベッカが小さなナイフを取り出しモグラの胸の上辺りを切り開く。


 血が溢れだす。



 (『レベッカ! もっと上だ!』)



 キラン。


 ロボットの銀色のシャーシフレームが見えた。



 (『レベッカ! 隠せ! 間宮博士! 引っ込められませんか?』)



「うっ!」(ミオナ)


 モグラ魔獣の死骸から目を逸らしてグラッとするミオナ。


 慎太郎が心配そうに見た。


「ミオナちゃん。大丈夫?」(慎太郎)


 具合悪そうにしゃがみ込むミオナ。


「ごめんなさい。わたし解体とかそういうのダメで、、、」(ミオナ)


「そうだよね。こんなの日本じゃ見ないからなぁ」(慎太郎)



 (『ミオナ、ナイスアドリブ! 良くやった!』)


 (終わるかと思った)(成瀬)


 (耐えたねー)(クロノ)



 ウィーン


 間宮が操作して引っ込め、一生懸命金属を隠すレベッカ。


 ようやくそれっぽく出来たようだ。



「勇者様。これが魔石です」(レベッカ)


「凄い綺麗だね。これどこかで売ればお金になるんでしょ?」(慎太郎)


「はい。冒険者ギルドで売れます」(レベッカ)


「これだけ大きければ相当な金額になると思いますよ」(セルゲイ)


「では、わたしが預かりますね。冒険者ギルドってどこにあるんですか?」(ミオナ)


 手品でまた消す。


 シュイン。


 勿論アイテムボックス設定だ。


「凄い! アイテムボックス!」(レベッカ)


「冒険者ギルドならアルフレイルの街にあります。直ぐですからボクとレベッカで案内しますよ」(セルゲイ)


「慎太郎くん。街だって。連れってって貰いましょうよ」(ミオナ)


「うん、そうだね」(慎太郎)


「ついでに冒険者登録もすると便利ですよ」(セルゲイ)


 森の方から冒険者が出て来た。


 冒険者役のルートだ。更にもう一人いる。



 (ん? 誰だ? もう一人いるな)


 (子供ね。エルフの恰好しているからエキストラじゃないの?)(成瀬)



「凄い魔法と剣技だったな」(ルート)


 エルフの恰好の子供もコクコクと頷いている。


「こちらの方々は勇者パーティなんですよ」(レベッカ)


「『勇者』だって! そうなのか。最近森の方が怪しいから神様のお導きかもしれんな」(ルート)


「森が怪しいってどういう事ですか?」(ミオナ)


「まだ判らないが森の浅い辺りにも魔獣が多いんだ。ギルドに報告して判断待ちだな」(ルート)


「では、冒険者ギルドへ急ぎましょう」(ミオナ)


「「はい」」(レベッカ、セルゲイ)



 本来、植林されていない日本の大部分の植生は落葉広葉樹林でブナ、クリ、ナラ、カエデ類などの夏緑林だ。


 しかしこの辺りは2年前に大幅に植え替えられトウヒ、マツなどが植えられ針葉樹60%広葉樹40%とヨーロッパに合わせた植林を実施している。


 勿論、勇者(しんたろう)がそれに気が付く事はないだろうが絵面的にマッチしているから俺はこれで満足だ。


 みんなで表の道まで出て街へ向かって歩き出すと小さなお城のある城壁が見えて来た。


 街全体を囲む城壁の門の前に数人が足止めされている。


「そう言えば勇者様達は身分証はお持ちですか?」(レベッカ)


「他の都市のものでも大丈夫ですよ」(セルゲイ)


「いや、持っていないよ」(慎太郎)


「慎太郎くんどうしよう」(ミオナ)


「いや冒険者ギルドに用があるだけだからそう言って許可証を貰えば大丈夫だろう」(慎太郎)


「勇者様、許可証には銀貨2枚が必要ですよ。お二人で銀貨、えーと4枚です」(セルゲイ)


「いや、そんなお金なんかないよ」(慎太郎)


「困りましたね。お金はお持ちではないのですか?」(セルゲイ)


「わたし達は農民だからそんなに持っていませんが」(レベッカ)


「わたしは100円玉ならあるけど、、、」(ミオナ)


「ぼくはカードだから持ってないよ」(慎太郎)


「だよねー」(ミオナ)


「そこの者達。身分証を提示せよ!」(門番)


 怖そうな門番だ。


「「は、はい」」(レベッカ、セルゲイ)


 レベッカとセルゲイが身分証を出した。木製の許可証のようだ。


「慎太郎くん」(ミオナ)


 ミオナが慎太郎を見る。


「わたし達は持っていません」(慎太郎)


「ならば一人銀貨2枚だ」(門番)


 門番が一時許可の鑑札を2枚取り出す。



「私達お金も持っていません」(ミオナ)


「何だと。二人共こっちへ来い」(門番)


「いや、魔石を換金出来れば直ぐにどうにか、、、」(慎太郎)


「いいから取り調べだ」(門番)


「勇者様。魔法使い様。私達が直ぐに説明してどうにかします」(レベッカ)


「レベッカさん、セルゲイさんお願いしますね」(ミオナ)


 二人は別々の取り調べ室に連れて行かれた。



 (『よーし、一班は休憩に入ってくれ。癒し隊スタンバイ』)


 (この強引なストーリーは何?)(成瀬)


 (休憩ね)(クロノ)


 (だな、丸一日ぶっ通しだからな。強引でもこうでもしないと休憩も取れないんだ)


 (そ、そうね)(成瀬)


 (ふぅ、お疲れ!)


 (でも、風の祠の女神像とか忘れてない?)(成瀬)


 (あっ! 飛ばしたな。まあいいか。後でつじつまを合わせる)


 (ぐだぐだじゃないの。いいの!?)(成瀬)


 (臨機応変って言ってくれよ)



 ミオナ、レベッカ、セルゲイが休憩に入った。


 勇者(しんたろう)の連れて行かれた部屋にはメイド服女子2人がお茶とお菓子を運んでいる。


 楽しそうに話をし出した。


 勿論、彼女達も会話のプロフェッショナルである。



 (いや、捕まってこんな接待はないわよ)(成瀬)


 (いいんだよ。この時間で先に俺らも飯を食おう)


 (わーい、お弁当だ)(クロノ)


 (はぁ)(成瀬)


 ・・・


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