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元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!  作者: 楠ノ木雫


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27/30

◇25 エヴァンside

「え? まだ来てないのか?」


「はい、遅れていらっしゃるようで……いかがなさいますか、旦那様」


「……」



 そろそろ、国王主催のパーティーが始まるという時間だ。それなのに、テトラを乗せた馬車が到着していない。遅れているのか?


 支度に時間がかかってるのだろうか。でもさすがにもう来ないといけない時間だ。大公だから会場入りは後の方ではあるが、続々と貴族達が会場入りしているからな。



「……怒らせた、か」



 何か言い出した、とか? いや、それはないか。ドレスが気に入らなかったか? いや、それもないだろう。作っちゃったんだから着ないのはもったいないって言い出すだろうな。



「……はぁ」



 今まで、恋愛や結婚なんてものは毛嫌いしていたはずなのに、テトラが来てから変わってしまった。


 商会にやってくる外国のお偉いさんを担当する時、そのほとんどがプレゼントだ。



「あなたが選ぶプレゼントはつまらないと妻が言ってくるのですよ。困ったものですね。何かちょうどいいものはありませんか?」


「……それは大変ですね」



 奥方のご機嫌取りなんてご苦労なこった。なんて思っていたし……



「大公様、私達運命だと思うのです!」



 なぁにが運命だ。一人でやってろ。


 ただただイライラさせる事ばかりだった。それなのに……



「……悔しいな」


「何がですか、旦那様」


「……」



 テトラが来てからだいぶ周りが変わった。何というか、楽しい事ばかりだ。あれだけイライラしてつまらなかった日常が、嘘のように楽しかった。テトラのおかげだ。


 何故、俺がテトラを社交界に出さなかったのか。それは無意識にやってたことでもあるし、いざ出してみるとようやく気が付いた。


 可愛い可愛いテトラに目を向けるあの野郎共が気に入らなかった。蹴り飛ばしたくなった。


 まぁ、気が付けばおのずと自分がどう思っていたのか簡単に理解が出来た。そう考えると、やっぱり悔しい。結婚は嫌だとあれだけ蹴り飛ばしてたやつが、陛下に用意されて結婚した嫁に惚れ込むなんて。


 だから、つい言ってしまった。


 好きだなぁ、って。


 ……マジで悔しい。けど、可愛いし好きなんだから仕方ない。



「……やっぱり遅いな。ちょっと行ってくるわ。馬車、いや、馬を用意してくれ」


「かしこまりました」



 何もないといいんだが、な。まぁ、早くテトラのドレス姿が見たいってのもあるけど、それは言わないでおこう。


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