学校
一応ですがこの作品にヒロインを出す予定はありません。
はぁ....課題と剣仙に帰ってからも毎日やれって言われてたトレーニングをしていたら学校が始まってゲームが出来なかった....課題。憎らしいヤツめ。
「おっすおっす!お前ゲームしばらくインしてなかったみたいだけど何してたんだ?」
ジョウが横から来て話しかけてくる。
「とある用事と課題をしてて二週間は何も出来んかったんじゃ....」
「あっはっは。どんまいだなぁ。お前がいない間にレイドボスが二回もあったんだぞ。俺達は全員UBが湧きしやすいって噂の亜人界行ってUB狩りまくってるぞ!俺らの装備今鬼つよでウハウハ」
なんか最後らへん一昔前のギャルみたいな口調になってたけどこの際気にしないでおこう。そうかぁ。亜人界はUBが出現しやすいのか。
なんか色々あったんだなぁ。ま、現実で二週間でもゲーム内では一ヶ月半立ってるわけだから当たり前っちゃ当たり前か。
「おっ、アモンきた」
「え?来てないぞ...って今来た。すげぇ。何それ新しい特技?」
やっべ。知られちゃダメなんだっけか?
「いやたまたま当てずっぽうで言ったら当たった」
「ミラクル過ぎだろ!w」
「何の話だ?」
何を言ってるのかついていけないという感じで首をかしげながらアモンが聞く。
「お前がまだ曲がり角から出てきてないのにタツが出てきたとか当てずっぽうで言ったらホントに出てきたって話」
「あーね」
おぉ。何ひとつとして疑われてないな。てか今日はチャンピオンと登校してきてないのか。いつもここまで一緒なのに。いや、また大会かなにかか?
「チャンピオンどうしたんだよ?」
「あー....アイツなら三限目終わったら来ると思うぞwゲームハマりすぎてサボってるw」
最低だなwでも確かにアイツは総合で用事があったって言ったら遅刻カウントされないんだもんな。ずるいな!許せん。チクったろか?
「てか、俺がやってなかった間に他にゲーム内で必須みたいなのある?」
「あーあるぞ。スキル合成ってスキルが100Pで取れるんだけどあれはほぼ必須。後は剣士ではお前が闘技場で錬金剣士スタイルをしたのが話題になって今流行ってるな」
あー俺がたまたまアニメ見てて思いついたやつな。あの戦闘スタイルかっこいいし普通に強いからな。
でも、100Pでも取る価値のあるスキルか。多分文字通りスキルを合成して作れるんだろうな。それは強いわ。
「おっ、着いた着いた。久しぶりだな我らが母校よ」
両手を開き点を仰ぎながらジョウが言う
いや、どんなテンションなんだよ。朝からそれは胃もたれするわ。
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場所【二年B組教室】
「じゃあなジョウ。いつも通り休み時間は渡り廊下のベンチな」
「おう」
そう言ってジョウは自分の教室に行く。
「なぁアモンお前なんかいつもより注目されてね?」
「いつもだろ。気にしたら負けだぞ」
くっそぉ...イケメンだからそんな気にせず居られるんだ....。
『ねぇ、タツ君休み明けてなんか男らしくなってない?でもやっぱりあの目の横の涙ボクロかわいい....』
『わかる!なんか筋肉質に見えるって言うかなんというか。でも、やっぱりあのイケメン二人組絵になるわぁ....』
こんな可愛らしい女子達の噂話だが。達世の耳には届かない。届いていても脳内でこう変換されるのだ。
『え、何アイツイケメンと居るからって調子乗ってるの?』
『何?休みの間に筋トレしたからってイケメンになったとでも勘違いしてるの?』
こうなっている。
怖いっ...!女子怖い....!
「な、なぁアモン少し席離そうぜ」
「まーた被害妄想かよ。大丈夫だよ誰もお前が考えてるようなこと言ってねぇよ」
ったく。イケメンには分からないだろうよ。俺の気持ちは。女子達が俺の事裏でなんて呼んでるか知ってるか?ホクロだぞホクロ。俺の目の横のホクロをバカにしてるんだ。
チャイムが鳴り。小羽先生が入ってくる。
「おいっす。お久しぶりでーす。えぇ、新学期そうそうですがこの学校では政府からのとある依頼で通うのは三週間くらいです。質問ある人ー。」
なんでやねん。なんでかちゃんと教えなさいよ。ほら誰か手を挙げて。
「はーい。どうして三週間なんですかー」
「あぁ、忘れてた。えーとな。昔コロナって病気が流行ったの知ってるだろ?そうそう。今はただの風邪って認識だけど昔は治療薬がなくてえらい騒ぎになったんだ。それで。またそうゆう事が怒っても勉強出来るように今流行りのEIOの中でオンラインでの学校生活を実験するんだ。その実験に選ばれたからーですっ。他なんか質問あるかー?ちなみに先生は夏休みEIOのやり過ぎで嫁に怒られました」
なるほど?EIOの中でオンラインでの学校生活が完全に出来るかの実験って事だな。ちなみにコバセンの嫁に怒られたエピソードは割とすき。
「ここ以外の学校で選ばれたりはしてるんですか!」
「ここ以外にも四校だけ選ばれたけど学校は別だぞー。オリエンテーションで交流はするだろうけどなー。ちなみに言えばお前らの行くオンライン学校には大地人。いわゆるNPC。人工知能だな。の生徒がいるー。人工知能だからと言っていじめなどがないよーに。俺達教師は行かないからな。サボったら単位が落ちるからサボらないように。他いるか?」
まぁ。今の時代で人工知能だからってバカにするような奴いないだろ。いつの時代の奴らだよ。AIのお掃除ロボットだって居るんだから大丈夫だろ。
「せんせー俺らEIOやってるんだけどそのアバターで通うのー?」
「そうだ。その通り。ただ制服と体操着も配られるから。それを着るようにな。ふざけた格好をするとこっちに報告が来て単位落ちるからなくれぐれもしないように」
そう言い終えてチャイムがなる。
「ちょうどいいな朝のホームルーム終わりー。きょうつけ礼」
腕時計を確認して朝のホームルームが終わった。
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そのまま約束通りいつも居る渡り廊下のベンチまできた。
「おい!お前ら!俺のクラスに美少女が編入して来たぞ!Dクラスにもめちゃくちゃ可愛い子がひとり編入してきてるらしい!」
「なにぃ?!どんな子だった?!」
「俺らの所は車椅子で三つ編みのメガネの子!可愛かった!しかも席の隣な!Dクラにはロシア人の美少女だってよ!」
それを聞いた達世はワナワナと震え膝から崩れ落ち床を拳で殴りながら悔しがる。
くっそぉ....!神はなんて不公平なんだ....!俺らのクラスに来て欲しかった....!いや、どうせ蔑まれるだけなんだろうけどな。
「なんて名前の子だ?」
「おう!俺らの所はももなって子だな!Dクラのは知らん!」
???待てよ?車椅子で可愛らしくて名前がももな....?おいおいおい。マジか。ナンパから助けた子か。バレるのやだな。怖かったから。隠れよ。
そう心に誓って後ろを振り向くと。渡り廊下の奥には車椅子を色んな人に囲まれ車椅子を押してもらいながらニコニコと話すあの時の少女と目が合った。そして他の車椅子の少女を囲んでいた少女達もコチラを見た。
ま、まじかよ....どうすればいいんだよ....。と、とりあえず手振っとくか。
「「「キャー!!!」」」
そう言って車椅子の子を含めた全員が立ち去った。
えっ。俺もう泣いていい?
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〈設定〉
前提としてこの世界ではAIが搭載。またはAIロボットが居てもバカにされるような世界ではありません。それでもAIが人間の仕事を奪うような事は起きていません。かつてそれを危惧して戦争が起こりかけたこともあり世界の法律として人間の仕事を完全に奪うような物を作ってはいけないと決められました。
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この作品にヒロインを出す予定はまだありません。大事な事なので二回言いました☆
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