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剣仙の道場【一】

今日こそは!日間ランキング50位圏内入るぞぉ!


今章は次章への中間のようなものです。

五話ほどで終わりますがその間にたつよの夏休みも終わります。

後書きにヴリトラの竜の姿でのステータスを書いてあります!

 はぁ...忘れてた...剣仙のところ行かないとダメなんだった...。しかも明日かよ...。


 《たつよの夏休み後二週間と四日》


 準備しろって言われたけど何持ってきゃいいか分かんねぇし。動きやすい格好ってなんだよ!学校のジャージでいいんか?それでいいんだな?いいよな?おっけぇ決まり。


「え、おにぃなにしてんの?」


「佐野 仙寺って知ってる?」


「あーあのテレビ出てる胡散臭い剣術の人?」


 胡散臭いって...あのジジイは本物だぞ?ってまあいいや。


「そそ!明日から二泊三日?伸びるかもだけどそんぐらいその人の道場で泊まるんだよ」


「えぇ!?明日動画に出てもらおうと思ってたのに!ゲーム出来ないの?」


 あぁ!そゆことか。出来ない気がするなぁ…しかもアシスタントって何すりゃいいかわかんねぇし。


「多分出来ないんじゃね?また今度な」


「うん!また今度ね!また今度絶対に出てくれるんだよね!じゃあ私部屋戻るね!」


「ん?おう」


 随分と潔いな。まぁいいや。とりあえずは準備準備っと…。


 ---


「お迎えにあがりました」


 サングラスをかけたスキンヘッドの黒服の男二人がが家の前で黒塗りの車の前に停めて待っていた。


「お荷物を」


 そう言われ荷物を渡して車に乗せられた。車の中に居たのはゲームでも良く見ていたあの爺さん。格好も同じだ。


「おぉ!坊ちゃん!げぇむと全く同じ顔なのだな!身長も全部同じ!体格は筋肉はついているが少し足りないのぉ...まぁ!よしよし!鍛えがいがありそうじゃ」


 満面の笑みで言うなよ。怖いな。


「先生。失礼ながらその者はとても強そうには思えないのですが...?」


「何を言う。こやつは儂の二刀流と一刀流を半分も習得しおったんじゃぞ?弱くない訳が無い!」


 いやいや待て待て。あの動きを現実で試したことは無いができる訳が無いだろ!はぁ...怖いなぁ...怖いなぁ...。


 ---


 着いた場所は大きな屋敷のような見た目をしていて中身は畳が敷き詰められた道場になっていて色々な人が木刀を素振りしていた。


 爺さんが襖を開け道場の真ん中を歩くと周りがザワつき次々と礼をする。


「坊ちゃん何しとるんじゃ?ほれ」


 そう言って驚いてボーっとしていた俺に向かって手招きをする。それに気付き後ろをついていく。

 そしてまた一段と周りがザワつく。


 おいおい。凄い敵意を感じるんですけど?そうゆう目立つ行為はやめてください。


 そうして奥にある襖を小さく開き中に入る。


 真っ暗なんだけど?電気つけてくれない?って言いたけどそんな空気じゃないよな。


 そう思っていると部屋の四隅と真ん中に蝋燭がつけられる。

 そこには蝋燭と蝋燭立てそして座布団と扇子が二つずつ置いてあった。


「ほれ坊ちゃんここに座るといい」


 そ爺さんは真ん中にある座布団を叩きながら言う。


「は、はい」


「カッカ...緊張しとるんか?げぇむと同じ感じで話してくれて構わないのにのぉ...?お主は儂より強いのだから」


 そう言った途端後ろにいたスキンヘッド二人が驚愕と言った感じで立ち上がる。


 いや今はお前より弱いだろうが!てかあれか?もしかして勝っちゃダメなやつなんじゃ?テレビでも世界最高峰の剣士とか言われてたし。


 俺に負けたせいでその称号に傷が入って...はっ!分かった!それで俺を消す為にここに呼んだんだな?!卑怯め!クソっ...!どうすれば抜け出せる...?


 そう考えていると剣仙。佐野 仙寺がどこからともなく出した木刀で俺に殴りかかってくる。


 クソっ!先手取られたか!


 俺は座っていた座布団で木刀を抑え込み木刀を捕まえる。


「最初からそれが目的か」


「ハッハッハ...ほらの?分かったかの?」


 木刀を収め剣仙は俺の後ろにいる二人組に言う。

 話しかけられた二人の居る場所には俺が投げた扇子がそれぞれの頭の横にある後ろの襖に刺さっていた。


「な、なるほど。理解致しました...」


「た、確かに彼は強いようですね...まさか先生の対応をしながら我々の対処もしようとしていたとは...」


「そゆ事じゃ。あぁ。すまないな坊ちゃん。彼らが坊ちゃんを認めていなかったらしいからテストしただけじゃ。じゃからその敵意は収めてくれ」


 テストだぁ...?信じるわけないだぁろぉ?いや。嘘信じるよ。この言葉から嘘は感じられない。


「わーったよ。俺はこの後どうすればいいんだ?」


 そう言って手に持っていた座布団を足元に置く。


「そじゃったそじゃった。お主にはとりあえず体作りから入ってもらう!とりあえず筋トレ」


 剣仙が俺の肩に触れ穏やかに笑いかけながら言った。そして俺はいつの間にか剣仙と同じような着流しに着替えさせられていた。


 お、おい...マジかよ...マジかよ...


 ---


 腹筋百回十五セットでインターバル五分は短いって...腕立てぶっ通し三百回一度でも崩れたら最初からとかヤバいって...もう全部のトレーニングがそんな感じなのもヤバいって...しかも飯食わせ過ぎなんだよ...食わなきゃ筋肉が付かないってその通りなのかもしれないけど吐きそうになるわ...寝れねぇよ...今日もう。


 木刀触らせてくれねぇし...剣術教えてくれるじゃねぇのかよ...。


 真夜中に布団の中でそんな事を考えていた。

 すると外の庭からブンブンと何かを振る音と下駄がコツコツと言う音が聞こえた。

 気になり思わず外に出るとそこでは剣仙が剣を振るっていた。


 その剣術は美しいがよく見ると実戦向けで的確に人間の急所を狙っていた。


「おぉ!坊ちゃん見ていたのか」


「剣仙」


「お?なんじゃ?」


「体作り明日もする。俺の残りの夏休み全部やる。だからそれ全部教えてくれよ」


 そう言うと一瞬呆けた顔をした後目を輝かせニコリと笑いながらこう言った。


「ならば。明日からは午前七時から十二時まで体作りの筋トレ昼食を取った後三時まで残りの筋トレメニューその後げぇむを使った時間加速空間での剣術の指導じゃ。三時までに筋トレ終わってなかったら剣術は教えんからのぉ...?」


「余裕だ!だったら今日はもう寝る!」


 そう言って俺は部屋に戻り布団に入って目を閉じて眠りにつく。


 ---


 月明かりに照らされる美しい夜の世界で一人の老人が星で彩られたキレイな空と月を見上げ呟く。


「お月様や。坊ちゃんに巡り合わせてくれてありがとう。坊ちゃんの存在を貴女が教えてくれた時にはビックリしました。まぁ。向上心のある強い少年は好きじゃから良いけどのぉ。」


 そう言って老人がその場を立ち去る。


 外に残るのは笑うように光を強くした月と空で爆発するスキルだけだった。

Lv.211

HP 63372

MP 55266

STR 37014

DEX 6168

VIT 10148

AGI 100248

INT 1200

LUK 820


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