ボス戦【二】
受験…憎い…憎い憎い…!(ウロボロス感)
「我も最後の力を振り絞れる位にはな!」
空間が軋む。
俺の攻撃で砕けさえしなかった空間の壁がポロポロと石つぶや砂埃を舞わす。
肌がピリピリと張るのを感じた。
ウロボロスから湯気が出ていると錯覚するほどの煙。近くの空間を歪ませ鋭い眼光でこちらを見る。
<威圧を感知。プレイヤーの精神力と戦闘力を測定。無効化に成功しました>
だが俺には関係ない!何が威圧だ!ばーか!
〈スキル<精神耐性・強>を獲得しました〉
「ふぇ?」
まさかのスキル獲得。
「ふっふっふっ計画通り。」
「「耐えるか。中々やりおる。」」
いや純度100%の完璧な誤算だけどな。
そうゆう事にしとく。って、やべそろそろ<闇喰>の能力が発動してしまう急いで退避しなければ。
仲間、自分、闇に呑み込んだ全てを喰らい。中にいる者が死に絶えるかMPが尽きるまで攻撃し続ける。らしい。
「じゃ、俺は逃げるから!次はお前が死にかけた時に会おうな!バイバイ!」
俺は壁を駆け上がり爪を壁へ突き立てた。
と思ってた。
やっぱりここの壁は頑丈だったようだな、うん。そりゃそうか。俺の攻撃じゃ無傷のうえ、あんなデカくて強い奴を閉じ込める場所だもんな完全にとちった。
「さよなら竜生。こんにちはデスペナ。」
これが俺の遺言って事にしとく。
闇の口が俺達を喰らった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
うん、暗い。
そしてチクチクする。ダメージが入ってるのか
俺の新高レベルスキル<再生>のでプラス・マイナスゼロだな。
これが<闇喰>の闇の空間か。
ジリジリと体力を削り、たまに大きな歯の鋭い紫のオーラを放つ黒い口が体に噛み付く。むちゃくちゃ痛いし中々のダメージだ。
「てか、ウロボロスの野郎どこだ?!」
「「俺はここだ。ふむ。ここならゆっくり話しが出来そうだな。」」
「話すだあ?お前から仕掛けてきたんだ!俺の敵だぞ!そんなことよりスキルを寄・越・せ!」
何を言い出すと思えば和解か?
無理だ俺はもうお前のスキルを手に入れることにしたのだからな!
「「ふむ。その尽きぬ闘志も良いところではあるがここまで来るとただの戦闘狂だな。」」
「うるせぇ!良いからスキル寄越せ」
「「スキルはやるから話を聞け!」」
えっ?マジで?なんでも聞いちゃう。ていうか聞きたい。聞かせて?
「そうか分かった話を聞いてやる。けど、攻撃してきた事はスキル渡すまで許さないからな!」
「「いや、スキルは渡すし攻撃した理由も話すから待てって」」
「なんか口調変わりすぎじゃないか?」
「「そりゃ何千年も独り言喋ってたら頭もおかしくなるし口調も変わるだろさっきのは演技だよ。
え ん ぎ!」」
んだコイツ。
テンションがウザイな。話はさっきよりも出来そうだけど。
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閑話休題。
少し雑談が盛り上がってしまった
「さっきの話に関して教えてくれ」
「「まぁそうだなとりあえずの事を言うならアソコは奴らに監視されてたから取り繕って戦ってたって事かな」」
「その奴らってなんなんだ?」
「「奴らとは神なり超越者達なりまあ色々だ。
奴らは各々の世界を1つずつ持っていて人間界と言えばゼウス。魔界と言えばサタンだな。あの二人は人間に復讐しようとした俺を倒そうと手を組んだ、だが、俺も全盛期。
アイツらと苦戦はすれど負けはしなかった。」 」
「ほえ〜。なんか名前聞く限り神話の神様と同じ名前だから強いだろうに、お前やるなあ」
「「ギリギリではあったけどな。だが奴らは他の神共を連れて俺を倒しにきただが俺は真の不老不死だ。
だが、負けることは無いが俺も勝てない。お互い疲弊していき。
長い戦いの末。神共は俺に交渉をもちかけた。真実と予見の神カイロスを目の前に連れてきて未来を見させた。
俺が直接ではなくお前の手の者が復讐を果たすだろうと。そして俺も疲弊していたというのもあるが復讐を果たすすべがあると知り俺は大人しく封印された。
それから奴らは代わる代わる俺が外界に出ないように監視してる。そして俺の手の者というのが出てこないようにもしも俺がお前に力を与えるような事をしたらお前をターゲットにつけいつかお前を潰しにかかるだろう。
だから、俺はお前に攻撃した分かったか?」」
なるほどな要するにその奴らってのにバレないように攻撃した、と。
「おいおい。そんなぽっと出のイカロスだかカイロスとかいうの信じるのかよ。それに、そんな強いお前を俺が倒せるとほんとにそいつらが思うかあ?」
「「カイロスは真実の神でもある。嘘はつけん。奴らは俺が死ぬ事を望んでる。だが、奴らは俺が死ねないのを知ってるんだ。だが、こんだけの長い年月。俺は生きすぎた。もう疲れた。老兵は若人を育て身を潜めるものだ。もう充分だ。
俺はここで死にたい」」
「でも、お前死ねないんだろ?」
「「ふん!さっきの話には続きがある!その後カイロスは言った。数万年後に現れる新人類だけが貴様を殺せるだろう。
そしてカイロスは一言奴らに聞こえないようにニヤリと俺に言った。
『貴様を殺す者に貴様の力を全て授けたらが面白いことを起こすぞ。これはアンジ______』とな。
そして俺はお前を敵と認めた。神々には届かないが
下界の竜種が俺にダメージを与えたのだ十分俺を殺せる要素があるんだ。誇っていいぞ。」」
「そうか。なら死ぬ前にスキルと経験値全部俺に渡してくれよ」
随分冷たい事を言うようだが俺はこんな話を聞いた所で同情はしない。
だが気に入ってきたそれでもコイツが死にたいと望んでいるなら俺は殺すし死にたくなければ生かすそれくらいには気に入っている。
「「俺は元々そのつもりさ。まぁ話も終わった所でそろそろこの闇魔法の空間も無くなるだろうから最後にとスキルと経験値を渡す前に俺から頼み事をする。それを達成すると約束をしてくれ。」」
「おう、なんでも言ってくれ」
何がなんでもあのブレススキルは欲しいからな
「「世界を変えろこれは俺には出来なかった事だ是非やって見てくれ」」
<ユニーククエスト。【世界を変える】を受けますか?>
<はい・いいえ>
「世界を変える?なんでそんな事を」
「「楽しそうだと思わねぇか?」」
そう言ってウロボロスはヘラッと口角を上げた龍なだけあってカッコイイじゃねぇか。
そうだな楽しそうだな。受けるか。その最後の頼み。
<ユニーククエスト。【世界を変える】を受注しました。>
「了解!それじゃあ最後に俺からも伝えておく」
「「なんだ?」」
「元気でな」
「「ふっ…ふっふっふっふっはははは!面白い!面白いぞ!死ぬ者に元気でなとは!名を聞いていなかったな言ってみろ!」」
確かに死ぬ奴に元気でなはおかしいか。名前はゲーム名だよな?この手のゲームは初めてで分からないん……。うーん。
ええいままよ!こうなればなんでもこいだ!
「タッツだ」
「「そうかそうかタッツ愉快だな愉快な気分だ。実は全部のスキルを渡す気は無かったが全てを捧げよう!その力にお前が耐えれるかはお前次第だがな!俺を倒した時お前に全ての力が譲渡される」」
あー。なるほど。くっ……!力が暴走する……!状態になる可能性があったのか。てか……
「全部渡す気なかったのかよ!やっぱお前性格悪いよ」
「「それはそうだスキルとは生きてきた証拠であり歴史だ。その全てを渡すということは俺の生きてきた歴史を人に渡すということ。躊躇いもする。」」
あーそれなら納得。
おっ。そろそろMPが切れる。闇の空間から出れるな。
「じゃ倒すけど問題ないよな?」
「「うむ、我も最後に我の最高の攻撃を見せてやろう。そのスキルもお前に託すから楽しみにしているといい。と、その前に……」」
MPも体力も全回復された。
ウロボロスはまた取り繕った口調になっていた。
粋なやつだな。俺も最高の攻撃を見せてやろう。
「じゃ始めようぜ!」
ウロボロスは答えない。
それでもウロボロスはニヤリと笑いスキルの発動を開始した。
ウロボロスの周りに赤黒い玉が浮かぶ。赤黒い光がウロボロスの身体の血管を伝うように口元へと集まっていく。口元に集まり赤黒く光る。
予備動作が必要な程の強大なスキルなのだろう<闇喰>も予備動作が入るがここまで長くはない。
そしてウロボロスは口を開きその赤黒い光を俺に向けた。
「かかってこい!」
俺はいつでも避けられるように構えた。
その時。
俺は一度死ぬ筈だった。いや死んだのだ。痛みはなかった。突然の事だった。
だが生き返った。
俺はなぜ生き返ったのか知っている。
ユニークスキル<???>俺には使えない。いやこんなスキルを俺は持っていなかった。このスキルの名前は俺の鑑定じゃ分からない。
だがわかる。このスキルの効果なのだと。
「「では、来い!お前の攻撃を見してみよ!」」
まるでこいつは俺が蘇れるのを知っていたかのように振舞った。
いや、多分こいつはさっきの闇の世界で俺に渡したのだ。
まるで死なないとスキルを渡せないと思わせ俺を最大の攻撃をし身体に直接スキルの効果を教えたのだ。
「やってくれるじゃねぇか!俺からはとっておきの攻撃をくれてやるよ!」
俺は闇魔法LvMAXで唯一手に入る1つの魔法を使用した。使った事はないが名前からして攻撃魔法だろう。
「闇魔法<次元断絶・闇の超撃>」
力を溜めて俺は動けなくなった。
そして魔法が起動して右手に闇が宿ったのがわかった。
俺は右手をウロボロスに向け。腕を振り。空を切った。
そして<次元断絶>は発動した。
発動したと分かった、その瞬間ウロボロスの体が。
否。空間が斜めにズレた。文字通りズレたのだ。
そのままウロボロスの体は斜めに滑り落ち倒れた。この魔法は威力は高いが隙がデカすぎる。ウロボロスはわざと受けた死ぬために。
そしてウロボロスは満足そうにヘラッと口角を上げ。
「元気でな」と口を動かし光の粒となり消え去った。
魔法で殺すと光の粒になって消えるのはわかっていた。物理で殺しておけばよかったのかもな。
アイツの死に顔をもう一度拝みたくなった。出会って間もないが寂しくなるもんだな。
<ワールドアナウンス>
《ダンジョンが初めて攻略されました。
ワールドクエスト〔針を動かすもの達〕が進行されます。
ワールドアナウンスからは以上です。》
《レベルが256上がった事により☆SP182を獲得
続いてP25060SP560を獲得しました》
《称号【悪しき龍を撃破した者】を獲得》
《称号【古き龍神の友】を獲得》
《称号【龍神の認めし者】を獲得》
《称号【帝王殺し】を獲得
称号【大物殺し】を統合します》
《称号【神殺し】を獲得》
《称号【最速】を獲得》
《スキル【龍神の闘気】を獲得》
《スキル【龍神の威圧】を獲得》
《スキル【人化】を獲得》
《スキル【鑑定】を獲得スキル【鑑定】は【鑑定】に統合された為【鑑定】を【鑑定】LvMAXになります》
《スキル》《スキル》《スキル》……
_______________________________
スキル多すぎだろ!
ステ振りし終わって思ったんだが俺は今プレイヤー最強か?
Lv256(+231)
HP 10000(+8800)
STR 3000(+2830)
DEX 150(+100)
VIT 700(+600)
AGI 9300(+9020)
INT 280(+250)
MND 2600(+2480)
LUK 150(+145)
<スキル>
巨大化 縮小Lv.ー【固有スキル】
闇魔法Lv.MAX【固有】
飛行魔法Lv.MAX【固有】
身体強化Lv.MAX
再生Lv.MAX
ウォークライLvMAX
鑑定LvMAX→測定眼
火耐性→状態異常無効
物理攻撃耐性→物理攻撃耐性・強
精神攻撃無効
new龍神闘気LvMAX
龍神だけが纏える使っている間STR VIT AGIを5倍にする。
(使用制限1日に1度)
new龍神の威圧
龍神だけが使える威圧攻撃
レベルに差がある敵はこの攻撃だけで即死するだろう
(MP消費0 使用制限無し )
new人化
文字通り人になることが出来る。
(MP消費0 使用制限なし)
new竜化
(消費MP0 使用制限無し)
new本気
体力を1にして全ステータスを5倍
new???
レベルが足りない為使用不可
new???
レベルが足りない為使用不可
new???
レベルが足りない為使用不可
<称号>
【龍神の眷族】
〈入手条件〉
竜種に至る又は竜種に連なる者
〈効果〉
効果なし。
【生まれながらの強者】
手に入る経験値が減少
【世界の敵】
〈入手条件〉
闇に属す者
〈効果〉
あらゆる種族に対してカルマ値+20
【ワイバーン討伐者】
〈入手条件〉
闇の森のワイバーンをソロで討伐
〈効果〉
ワイバーンへの攻撃ダメージが5%アップ
【痛み過剰に摂取するもの】
〈入手条件〉
痛覚120%でSTR100以上の攻撃に当たる
〈効果〉
耐性取得確率UP
【悪しき龍の祠を見つけし者】
〈入手条件〉
悪しき龍の祠を一番最初に見つける
〈効果〉
悪しき龍の祠での獲得経験値倍加。
悪しき龍の祠でのアイテムドロップ率2倍。
【エンペラーキリング】
自分よりレベルが100以上高い敵を相手に死なずに20体以上討伐
〈効果〉
自分よりレベルが10以上の敵の場合全ステータス2倍
自分よりレベルが50以上の敵の場合全ステータス4倍
自分よりレベルが100以上の敵の場合全ステータス6倍
【悪しき龍を撃破した者】
〈入手条件〉
悪しき龍を倒す
〈効果〉
ステータス微上昇
【古き龍神の友】
〈入手条件〉
古き龍神に友と認められる
〈効果〉
龍又は竜に関連する種族に対してカルマ値+50
【龍神の認めし者】
〈入手条件〉
龍神に認められる
〈効果〉
龍神系統の能力取得可能
【ゴッドイーター】
〈入手条件〉
神族に属す者を殺す
〈効果〉
神族に対してステータス1.5倍
【スピードホルダー】
〈入手条件〉
プレイヤーの中で最速を出す
〈効果〉
AGIを1.2倍
☆SP187 P1 SP680 JP0
ステータスが長くなり始めてしまったのでステータスだけの回やスキルや称号の説明だけの回を作っていきます。
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