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VS剣仙【一】

すいません。設定を見直していたんですがユニークスキル持ちはユニークスキル以外のスキルレベルが上がりづらくなるのはなるんですが。持ってるユニークスキルがレベルMAXになるとユニークスキル以外の経験値獲得量にプラス補正がかかります。

 まぁ。そのあとなんだかんだあって準準決勝まで来ました。いやぁ…話飛びすぎですよね。僕もそう思います。


 だって!ここまで来てるのに誰も強いヤツと戦ってないんだもん!スレイブ君は負けてるし!ももなも霧菜も負けてるけど!なのに…なのに俺達には強い敵が一人も来ない!奇跡かな?


 ほんっと…俺とジョウに関してはあの後全員5分もかからねぇの。観客は金稼ぐかもだけど俺ら何も稼げねぇ。


 心の中で愚痴っていると目の前の門が開く。


 もう、入場門潜るのも飽きたわ。


 とりあえず俺はいつもの仁王立ち剣を地面に突き立てるポーズ。通称アーサーポーズ(仮)をして待つ。

 すると目の前から現れたのは着物の小さいおじいさん。


 おいおいおい…!聞いてねぇぞアンタが来るなんて…!WORLDランキング第四位


「剣仙…!」


「んぉ?その気配は坊ちゃんか。こちらでも会うとはのぉ。どれ、ワシの流派受け継ぐ気になったかの?」


「学生の俺には少しキツイかな。やめとくよ。」


「ほーかほーか。なら受け継ぎたくなる技。見せちゃるよ。」


 剣仙は糸のような目をうっすらと開きこちらを見据える。


「アンタが相手なら申し分ないな本気で行けるよ」


 まずいな…このルールでの俺のスキルは多用出来ないし今の俺は格神やってた時より剣と体術は下手だ…スキルは使えねぇし剣術じゃ剣仙に勝てねぇし…あれ?オワタ?


 いや待て…俺より強いかもしれないやつ一人おったな…<思考加速>Lv.6使用して…ホントに思考加速はレベル上がらねぇな…


 ---


 よっ!久しぶり!


『お前死んでねぇのに来るんじゃねぇよ!』


 まぁまぁ…今回は俺のピンチなんだ。俺を助けると思ってな?


『いや!俺もお前な!お前も俺なの!なんかややこしいわ!俺は俺だけどお前助けても俺助けるのと同じな!?いや!ホントにややこしいわ!』


 一人で熱くなるなって。俺見てるみたいで恥ずかしいだろ。てことで助けるよな


『まぁ。内容に寄るわな』


 敵がめちゃくちゃ強い剣士で今の俺じゃ勝てないから俺の全盛期位の強さの俺なお前に戦ってもらおうと思ってな。


『うっわ!きったな!お前そんなずりぃこと良く言えるな?!』


 俺は俺だ。ずるくない。


『んー…俺ってさ…お前が知ってるより長く修行してるんだよ。お前の全盛期の百倍は軽く強い訳よ。今回出たらこれから暫く出れないわけよね?そんな隠し強キャラな俺にそんなことさせていいの?そんなちっぽけな事で?しかも入れ替わると貴方髪色白よ?分かってる?』


 すごい早口。髪色はフルプレートだし。隠れるし。お前そんな強いの?俺知らないんだけど。


『ホントに…死後の世界でのお前はホントに強過ぎるくらいなのに…今のお前と来たら…消しカスだよ…』


 おいおいバカにしすぎじゃねぇの?てか、死後の俺も俺やん変わらんやん。


『死後のお前の強さとかお前記憶なくなってるんだから無くなるに決まってるやん。レベル位だよ。受け継がれてるの。』


 あーそゆことな。実感ねぇわ。


『じゃなくて、話変わってんだろうが!!!俺めっちゃ強キャラなの!裏でお前が寝てる時に暗躍とかしてるタイプのめちゃくちゃ強いヤツなの!分かる?!お前が普段演じてる偽物の強キャラじゃなくて本物の強キャラなの!でもここで出てきたら俺しばらく出れないわけ!それでもいいのか?!ってことよ』


 あーそゆことね。出ればするけど見たいなな。じゃあこの間アーサーと戦った時の半分混じるやつは?


『あれは俺の意思じゃないし。お前の技量が必要だな。なんて言うか。二人頭の中にいる感じ』


 あーそれなら格神での分身で慣れてるぞ。


『あーいや。そうゆう感じじゃないんだ。複数の身体を動かすとかじゃなくて二人いるんだ。しかも言う事を聞かないみたいなね。』


 もううるせぇ!早く来いやオラァ!


『うぉ…ッ!やめ…!』


 ---


「『よぉ少し待たせたな剣仙』」


「お、そこに二人おるのぉ…?」


 片目を完全に開き。狂気とも感じる笑顔を剣仙が向けてくる。

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